集英社文庫<br> 肩ごしの恋人

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集英社文庫
肩ごしの恋人

  • 著者名:唯川恵【著】
  • 価格 ¥550(本体¥500)
  • 集英社(2016/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087477443

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内容説明

欲しいものは欲しい、結婚3回目、自称鮫科の女「るり子」。仕事も恋にものめりこめないクールな理屈屋「萌」。性格も考え方も正反対だけど二人は親友同士、幼なじみの27歳。この対照的な二人が恋と友情を通してそれぞれに模索する“幸せ”のかたちとは――。女の本音と日常をリアルに写して痛快、貪欲にひたむきに生きる姿が爽快。圧倒的な共感を集めた直木賞受賞作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

298
第126回(平成13年度下半期) 直木賞受賞。 萌と、るり子という22年来の 友達を対比させながら、 女性たちの恋愛観、結婚感を 描く。るり子という、欲しいものは 他人のものでも奪う嗜好の女性が 面白い。おそらく同性の皆に嫌われて いても、意に介さない、そんな女性が 確かにいる。そして、萌・・恋愛観は もしかしたら、こちらの方が 現代的かもしれず、ここに15歳の崇を 入れた関係は、等身大の「今」 なのかもしれない。2013/12/15

青葉麒麟

221
【るり子】の生き方って中々出来るもんじゃ無いよね?ちょっぴり尊敬。2011/07/14

Atsushi

162
朝起きて顔を洗って鏡を見る。改めて悟らされる。「俺の顔はいつの時代になっても『流行り顔』にはなれない」。性格の全く異なるアラサー女子萌とるり子の恋愛物語。萌と家出少年崇とのラストの別れが切なかった。お母さんが二人いるのも満更悪くないかも。読後さわやかな一冊。第126回直木賞受賞作。2017/07/30

おしゃべりメガネ

156
こちらの作品も前から読もう、読もうと思っていて、なかなかタイミングが合わず読めてなかった作品です。唯川さんの直木賞受賞作品となれば、必然的に期待が高まるワケでして、そんな期待を裏切るコトのないステキな雰囲気の作品でした。今でいうアラサー女子二人の友情(腐れ縁?)を描いた内容で、ありきたりといえばありきたりかもしれませんが、そのありきたりさがとても良かったです。オカマのマスターがとてもいいキャラで、こんな風にモノゴトをハッキリと言えるステキなオトナになるべきだなと。唯川さんの文章は本当にキレイでしたね。2020/02/22

mariya926

149
第126回直木賞受賞作品です。かなりコテコテの恋愛小説を久々に読みました。先が読めるようで読めない面白さがありましたが、このラストは好き嫌いがあるんじゃないかな?自分が大好きで愛されることに幸せを感じるるり子と、幼馴染で思ったことははっきり言う萌。そして男たち…。こんな自由奔放な恋愛をしたことがないので、こんな世界もあるんだと思いました。その割には萌とかは深入りしないような?恋愛小説が好きだと思っていましたが、心に響く言葉を探す為に読書していたということを発見させてくれた本でした。2019/04/14

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