内容説明
日本が生んだ傑作旅客機YS-11(イチイチ)の軌跡!
1962年、日本の翼は国民の夢と期待を乗せて、大空に舞い上がった。戦後初めて日本人の手で創られた旅客機YS-11は、北は稚内から、南は石垣島や与那国島まで、日本全国を駆けめぐる。そして、海外にも輸出され、アラスカでは凍てつくアリューシャン列島の島々を結び、アメリカでは首都ワシントンにも乗り入れた。アフリカではガボン共和国の大統領専用機として活躍した。そして、世紀を超えて、21世紀の東南アジアを飛ぶ。YSは、今も「昭和の浪漫」を乗せて日本の空を飛び続けているが、2006年までに日本のエアラインから姿を消す。40年以上前に開発されたメイド・イン・ジャパンの偉大な航跡を追いかける。
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※この作品はカラー写真が含まれます。
目次
第1章 国産旅客機が日本の空を飛んだ(国内線へデビュー 航空事故を乗り越えて ほか)
第2章 世界の翼へ(海外デビュー 航空大国アメリカへの挑戦 ほか)
第3章 旅客機から特殊改造機へ(運輸省航空局のYS‐11飛行検査機で日本の空の安全を見守る 海上保安庁のYS‐11日本の海を守る ほか)
第4章 国産旅客機物語(閉ざされた航空の時代 レシプロからターボプロップへ ほか)
第5章 YS‐11プロジェクトは成功したか(日本航空機製造消滅 新世代ターボプロップ機登場)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
14
日本の技術ってやはり長けているんだなと改めて思う。写真を見てデザインがかっこいいなと惚れ惚れ。やはり、飛行機はかっこいい。写真を見てたら近いうちに飛行機撮影に行きたくなってきた。2014/05/25
Eiji Nanba
0
大好きな国産旅客機YS-11について、そのプロジェクトの始まりから終了までを豊富な図版とともに語る。圧巻は、試作機を含めて生産された全ての機体について追跡調査がされていること!著者の「YS-11への愛」が詰まった一冊でしたっ!2017/04/16