内容説明
瞬時に指紋の状態を見極め、どの検出薬を使うか判断し、採取時には細心の注意でルーペを覗き込む。刷毛を使う角度、方向、指先の微妙な力の入れ具合。ここで一つの判断を誤れば指紋はなくなってしまう。それは技術であり経験だ。「三億円」「よど号」「オウム」。二十世紀の影にいた“指紋の神様”。世界一の指紋鑑定のスペシャリストである一人の男の人生を追った、衝撃のノンフィクション。
目次
序章 指紋の神様
第1章 油断―つい指紋を残してしまう人間
第2章 挫折―刑事課から鑑識へ
第3章 隆線―最初の三億円事件での無念
第4章 着眼―隠れた指紋を見つけ出す
第5章 偽装―犯人との知恵比べ
第6章 報恩―フィリピンでの陣頭指揮
第7章 執念―一八年目の敵討ち―二度目の三億円事件
第8章 研鑽―巧妙化する犯罪に立ち向かう
終章 自宅風呂場での実験
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