内容説明
引退をひかえていたエルキュール・ポアロだったが、十二の難業 に挑むことになった。「ネメアのライオン」「レルネーのヒドラ」「ケルベロスの捕獲」など、ギリシャ神話がモチーフとなった十二の難事件に、灰色の脳細胞を駆使してポアロが挑む。変わらぬポアロの名推理ぶりを新訳でおくる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
66
引退を決意したポアロがヘラクレスの十二の難業になぞらえた事件を解決する。人探し、犬探し、雪山での推理劇、新興宗教との対決など殺人事件ではない謎解きが多かった。クリスティはロマンスの話が魅力的だと思っているので、ポアロが二人のキューピットになる「アルカディアの鹿」が好き。憧れの人、ロサコフ伯爵夫人も登場。ときめくポアロがかわいらしかった。2019/02/14
Kircheis
62
★★★★☆ ポアロが挑む20世紀版「ヘラクレスの12の難業」。 人の噂をヒュドラの頭に見立てたり、女学生をアマゾネスに見立てるなど、元ネタのギリシャ神話を知ってるとニヤッとしちゃう遊びも散りばめられている。 短編集ではあるが、全体として一つの作品となっており、どのエピソードも楽しめる。強いて言えばポアロ危機一髪の「エルマントスのイノシシ」と、ポアロの老いらくの恋が微笑ましい「ケルベロスの捕獲」が印象深い。2018/11/25
雅
53
短編なのでややスピーディーではあるけれどミステリーを堪能出来る。やっぱポワロって魅力的2019/05/29
yumiha
49
ヘラクレスを英語読みするとハーキュリーズ、フランス語読みをするとエルキュール。だからヘラクレスの12の難業になぞらえたポアロの12の冒険ですわ。本書のおすすめポイントその1。BSドラマでは常連のミス・レモンにやっと会えたこと。でも「目を疑いたくなるほど不器量」って書かれているんだよね。ちが~う!おすすめポイント2。あまり登場機会のない従僕ジョージも登場。おすすめポイント3。ポアロがベタ惚れのロサコフちゃんも登場。そして12の冒険でも、また予想外ればっかりだった私。こんなところで話はひっくり返るんか・・・。2020/12/14
Tanaka9999
34
2004年発行、早川書房のクリスティー文庫。12編。ポアロらしい短編集なのではないだろうか。殺人とかの重大な事件(どこまでを重大ととるかにもよるが)は半分もないかな。人探しのほんわかした話も好きである。「ヘラクレスの12の難行」との関りはあるのかもしれないが、神話に詳しくないのでよくわからない。どこか伏線となっていたりするのだろうか?2023/01/19
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