ハーレクイン 恋するアテネ

著者名：ジュリア・ジェイムズ【著者名】/原淳子【翻訳者名】

ハーレクイン（2012/06発売）

• ISBN：9784596119926

内容説明

アンドレアのもとに、ある日一通の手紙が届いた。差出人はギリシアの大富豪である祖父。息子の嫁であったアンドレアの母を、かつて裸同然で追い払った男だ。いったい今ごろなんの用？　でも、この機会に、ずっと苦労をしてきた母に対して償いをさせてみせるわ。祖父と直談判をするため、彼女はアテネへと向かう。豪壮な屋敷に着き、家の中を見てまわる途中、テラスに立つ男性に気づいてアンドレアは息が止まりそうになった。このうえなくハンサムな顔に、なぜか蔑みの表情を浮かべている。彼が、私を卑しい身分の女だと考えているのは間違いない。だが夕食の席で、その男の正体を知ったアンドレアは呆然とした。■ハーレクイン・ロマンス期待の作家ジュリア・ジェイムズの、アテネを舞台にしたストーリーです。いきなり婚約者だと告げられた男性に本当は恋心を抱きながらも、なかなか素直になれないヒロイン。はたしてその恋の行方は？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ぽこ]

金持ちだけど冷酷なギリシア人の祖父にずっと虐げられていたヒロイン親娘。突然呼び出され、子孫を残すために有無を言わせず結婚しろと言われて・・・。人としてダメダメな祖父にしっかりと対抗するヒロインがなかなか良かった。ヒーローも良い人なのでストレスなく読めました。

2016/04/24

[糸車]

この際、ヒーローの少々の間違いは許せる気がする。ヒロインの肉体のコンプレックスに対する優しさに溢れる態度は素晴らしかったし、自力で築いた富から得られる特権を享受していたヒーローが、とても大切なまっとうな感覚は捨てず、それを犯すものに対して怒りを持ち、対決する勇気を持っていたから。とんでもない出会いをしたふたりがお互いに誤解をしながらも惹かれていく過程はよかった。毅然としたヒロインも素敵。それにしても、ヒロインの祖父は外道。あ、思い出すと腹が立ってきた。

2014/01/26

[やまと]

このお話しのヒーローはとても好感がもてた、ヒロインへの思いやりに満ちた行動に切ない気持ちなった。ヒロインも本当にいい子だった。 ヒロイン祖父は、最低過ぎ

2015/11/22

[akiyuki_1717]

この手のストーリーにしては、無用な憎しみや口喧嘩が少なくて、好感を持って読めた。結婚しても愛人をそのまま維持しようとしたところは、許せないけど、後半のメロメロぶりと、男気を発揮したことで大目に見れました。

2014/03/26

[月]

★★★☆☆なかなか良かった。主人公二人が話が進むと共にいい関係になっていくのも良かったが、あまりに酷いヒロインの祖父が最後にはそれ相応の罰を受けるのがまた良い。ヒーローがそこまで追い込んだ事にも◎

2012/04/19