講談社文庫<br> プラスティック

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講談社文庫
プラスティック

  • 著者名:井上夢人【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 特価 ¥356(本体¥324)
  • 講談社(2015/03発売)
  • 【24時間限定!】春分の日は読書 Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍(3/20)
  • ポイント 90pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062748612

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内容説明

54個の文書ファイルが収められたフロッピイがある。冒頭の文書に記録されていたのは、出張中の夫の帰りを待つ間に奇妙な出来事に遭遇した主婦・向井洵子が書きこんだ日記だった。その日記こそが、アイデンティティーをきしませ崩壊させる導火線となる! 謎が謎を呼ぶ深遠な井上ワールドの傑作ミステリー。(講談社文庫)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青乃108号

311
読み始めて、少しずつ読み進めて、段々混乱し訳がわからなくなってくる。この混乱した状況の真相が早く知りたくて、俺にしては超速でどんどん読んだ。ますます訳がわからなくなって来る。少しずつわかって来た時の衝撃。あの人物は。この人物は。そもそもこの話自体、一枚のフロッピーに人物ごとにファイルを分けて、時系列に沿って書かれた物であるが、そもそも誰が書いているのか。そしてさらにそれを書いた人物までもが。いささか反則気味である。しかし最後には全ての辻褄を合わせてくる。そして最後の1ページはまさに読み手に迫ってくるのだ。2024/06/22

nobby

126
次から次へと違う人物の語りとしてフロッピーディスクに残された54個もの文書ファイル。誰かが自分のふりをしている疑いを目にしての想い、どうして自分が本物と信じてくれないの!?井上作品らしく掻き回されるばかりかと覚悟するも、思いのほか時系列整理されていてすごく読みやすい。その一方で、語られる事象食い違い腑に落ちない様子に違和感ばかりが増していく。おそらくという予測には行き着いたが、集約された潔さと最後やはり魅せられる仕掛けには感嘆!そしてラストの展開の斬新さはお見事!2016/11/26

シナモン

124
「え、ど、どういうこと?」の連続でのめり込むように読んだ。「我々は、その誰もが 、同じだけの重さを持っている。しかし、同時に、我々は部分なのだ」だんだん、そういうことかと合点がいったが、最後まで全く飽きさせることなく、最後はゾワッと。なんというミステリー。とても面白かった。本屋大賞超発掘本。出合えて良かった!2024/05/23

はやたろう

119
2024本屋大賞の超発掘本、ミステリは好みじゃないけど、これを読むと、こういうのもっと読みたいって思ってしまった。グッド!2024/04/29

しんたろー

112
『本屋大賞 超発掘本!』という惹句と読友さん高評価に釣られて久々の井上さん…1994年が舞台の30年前の作品であるが、あまり古臭さを感じないのは筆力の高さによるものだと思う。謎が謎を呼ぶような序盤の展開で一気に惹き込むのは流石の手練れ。数人の証言を交互に描き、短い章立てでドンドン読ませる構成も巧み。終盤になって明かされる真相は苦手なもので少々ガッカリしたが「昔の作品として斬新だったんだろうなぁ」と思い直した。今となってはミステリとして普通レベルだが、人間の心や精神の不思議さを表現した奥深い作品だと思った。2025/02/09

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