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内容説明
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無人の昭和基地で一年間、タロとジロの兄弟犬は、おたがいに助けあって、たくましく生きぬいた。
「タロ・ジロは生きていた!」
そのニュースは、全世界の人々の胸を強くゆさぶった。
本書は、観客動員数の記録を塗り替えた映画「南極物語」で、主演の高倉健のモデルとなった第一次南極越冬隊の犬係り、菊池徹氏の監修。口絵には、菊池氏所蔵の貴重な写真も満載!
<復刊にあたって>では、タロ・ジロの兄弟が、一年間何を食べて南極を生きぬいたのか、その後の研究成果も菊池氏が明かしてくれています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
9
読みながら、胸が詰まって、涙がぽたぽた頁に落ちた。鎖でつながれた犬達の姿、逃げることも出来ず苦しんで死んでいったんだろう彼らの、最期の姿が目に浮かんで。その遺骸の上に、雪が降り積もって行ったのだろうと思うと。……1956年、南極に観測隊が入った。彼らは20頭ほどの犬を連れていた。1958年、氷に閉ざされた昭和基地に15頭の犬が残された。一匹一匹、太い鎖に繋がれたまま。先に脱出した隊員達は苦楽を共にした犬の救出を願ったが、基地に戻ることは不可能だった。犬達の生存は絶望しされていた……という記録。2016/03/26
ゆにす
4
小学生向けとなっていますが、難しいと思いました。まず、文字が小さい。本編が始まる前の前置きの文章が多い。だから時間軸が混乱する。用語の説明がもっと丁寧でないとわからないです。2011/12/13
︎💓ひかる💓
2
1956年「宗谷」は一路南極へ向った。カラフト犬15匹も鎖を付けたまま置き去りに…。ただ、食料がないという理由で…命を…見殺しに。ウランの石を発見した、ウランって石なんだぁ…毒団子まで作って犬たちのいのちを…。アザラシ等に襲われ逃げたのではないか説、生きる為に鎖を噛み切ってまで逃げたのではないか説。とにかくタロとジロは生きていた。2024/04/22
mituko
1
「南極犬モノ」を一度も読んだことがなかったので、図書館で目に入ったものから手にとってみた。小学生向けの本らしく、第一次越冬隊の一年と、第二次越冬隊がこない冬を、ざっくり書いてある。モノクロだが写真も多め。2011/11/03