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内容説明
戦時下、国家のウソに騙されず、日本の未来を見すえた人びとがいた。彼らは日本という国に、そして、そこに生きる日本人に何を求めたのか──。海軍大佐でありながら、永久平和を願い軍備撤廃をめざした水野広徳。風刺精神を極限まで高めて川柳をつくり続けた鶴彬。トルストイの思想に共鳴し、兵役拒否を貫き通した翻訳家・北御門二郎。陸軍参謀本部で軍部への怒りを日記につづった作家・中井英夫。内心の自由を求め、ひたすらに思想と学問を深めていった歴史学者・家永三郎。
目次
第1章 反戦・反軍主義の元海軍大佐―水野広徳(反抗心と同情心 軍事的合理主義の時代 ほか)
第2章 反骨の川柳人―鶴彬(川柳にあらわされた風刺精神 不屈の創作意欲)
第3章 兵役拒否を貫いた人―北御門二郎(トルストイとキリスト教 トルストイとキリスト教の導きのもとに ほか)
第4章 文化を愛するがゆえの怒り―中井英夫(陸軍参謀本部で書かれた日記 文化の熾烈な擁護者として ほか)
第5章 内心の自由を求めて―家永三郎(国民統制のための教科書 教科書検定の内容 ほか)