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内容説明
「考えるってどうすること?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?本書では、「考える」とはどういうことなのか、どうすればもっと上手に考えられるようになるのかを、心なごむ絵とともにやさしく解き明かします。たとえば、なぞなぞを解くことが哲学のきっかけになっていたり、なにげなく見ている夜空の星から「問題」の本質が見えてきたりする――そんな、身近な例をたくさんあげて、「考える」ということの本質に迫ります。また、身近な話題だけでなく、論理学によって、よく言われる「論理的に考える」ということは、実はできないということも証明します。見えているものをそのまま見ているだけでは考えることはできません。無知や無秩序からは問いは生じないからです。見えない枠組をはずし、いろんな知識をもち、いろんな理論を引き受けるからこそ、多くのことを鋭く問い、考えられるようになるのです。本当の「考える力」が身につく哲学絵本。
目次
1 「考える」って何をすることだろう<br/>2 問いのかたち<br/>3 論理的に考えるだって?<br/>4 ことばがなければ考えられない<br/>5 見えない枠<br/>6 自分の頭で考える?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
210
なぜ考える。人は考えることを避けたり好んだりする。考えたくなければ考えなければいいのに考える。考えたいことがあれば考えればいいさ。目の前には多くの物事が転がっている。見上げた闇には何があった?暗くて何も見えなかった。本当に?見たいものがなかっただけで必ず何かあったはずだ。常識を固めると失うものがある。自分が論理的だと思うときほど失う。一人で考えを詰め込んで、他者と話して思考を揺さぶって、頭を空っぽにできれば、思いもよらない新たな展開がその隙間から見えてきて、初めて闇を見上げたときのような感覚でまた考える。2023/01/17
mukimi
115
これ以上簡単にできないくらい簡単な言葉で綴られる、考えることについての美しい哲学絵本。難しい語彙でいくらでも難解にできるテーマを小学校高学年から中学生を対象にするような(その年齢で本書を真に理解し思索できる子がいるなら嫉妬…)ユーモラスで易しい文章の背後にどれ程の思索と伝え方の試行錯誤の経験と想像力があるだろう。融通無碍に足場を変え自分を外に開き観察し実際に作業し新しい言葉を与えてくれる他人と交わろうというメッセージを作品の仕上がりそれ自体で体現した一冊。読者へ良い物を届けたいという優しい知性を感じる。2024/01/26
esop
71
考えることを考える/「考える」っていうのは、耳を澄ますこと、研ぎ澄ますこと。だから、考えている間中、その人は考えていない人と同じように行動してていい/ヘウレーカ/考えるんじゃなくて、感じることに鋭敏になること。でも考えることは、その感じを越えて、新たな関係、新たな意味を求めることだ/学べば学ぶほど、よりたくさんのことがより鋭くより深く問えるようになる。そういうこと/ことばがなければ可能性はない/つめこんで、揺さぶって、空っぽにする2024/09/12
ジョンノレン
47
表題や表紙や挿絵からして、無駄なく透明感のある簡潔で、もしかしたら詩的な文章でに夾雑物を除いて核心に導いてくれる内容かと思いきや、大いに期待外れだった。終盤で辛うじてまとめられるが、だらだらと要領を得ずジョークのセンスもイマイチなプロセスに辟易。内容的にも新味なし。2024/03/12
柔
27
考えるとはなんだろうか?挿し絵、横書き、語り口調が哲学のイメージを優しくしている。それでも哲学は難しい、というかわからない。正解が出るわけない。出なくてもいい。考えることが大切なのだと都合の良い解釈に収めた。ひとつだけ「頭の外で考える」というのはしっくりきた。頭でじっと考えても答えは出ない。経験上でも動いて、試して出るアイデアの方が良いものができる。問題そのものを問う。論理を有効に使う。言葉の組み合わせで可能性を模索する。答えのない問題にぶつかった際に参考にしてみよう。2021/05/29