創元推理文庫<br> バルーン・タウンの手品師

個数:1
紙書籍版価格
¥748
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

創元推理文庫
バルーン・タウンの手品師

  • 著者名:松尾由美【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 東京創元社(2013/01発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 150pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488439033

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

病院の人工子宮で子供が生まれる時代にあって、紡錘形の体をした妊婦たちがゆっくりと、穏やかに生活する東京都第七特別区、通称バルーン・タウン。平和なこの街でも、珍妙な数々の事件が発生する。機密情報はどこに消えたのか、無人のアリーナでからくり人形師を襲った犯人は誰か、オリエント急行内での人間消失、そしてバルーン・タウンに隠された秘密とは――。出産や育児にまつわる、独特の謎やトリックがちりばめられた近未来ミステリ。第二子出産のためにバルーン・タウンに戻ってきた妊婦探偵・暮林美央が活躍する好評シリーズ第二弾!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タカギ

30
妊婦の街〈バルーン・タウン〉の事件簿第2弾。短編が4つ。私にとってはコージー・ミステリの一種で、楽しく読めた。前作で妊婦だった探偵役の暮林美央は男児を出産している。表題作ではその男児、男児の父親、有明夏乃、夏乃の義母、江田茉莉菜、高山らが集まり、ドタバタ劇を繰り広げていて、一番楽しかった。遅刻常習者の美央は遅れて登場してさらっと謎を解き、カッコいい。人工子宮が当たり前の世の中でも、おむつや哺乳瓶など、乳児のための荷物は全然減っていないことに涙を誘われる。どんなブレイクスルーが必要なの?2021/07/28

ジンベエ親分

29
妊婦の街バルーン・タウン(笑)第二弾。相変わらず笑える(笑) からくり人形(しかも妊婦人形笑)の技が服帯巻きとか妊婦のパフォーマンスコンテストのエントリーがシンクロナイズド腹式呼吸とか服帯占いとか胎児占いとか、絶えず畳みかけてくる。ミステリーとしても緻密で、動機は脱力するというか笑えるけど、トリックはなかなか意表を突いていて面白い。ただ本作の白眉は「オリエント急行」で、"犯行"そのものも脱力系だが、何と言ってもトリックが割れた瞬間を脳内で映像化すると腹の皮が捩れる(笑) 2017/11/19

ピップ

25
妊婦の町、バルーンタウンで起こる事件の連作短編集。短編ということもあり軽く読みましたが、妊婦ということをうまく利用したトリックなどもあって新鮮な感じがしました。これは伏線っぽい、という記述はわかるのですが、何につながるのかは全くわからなく、でも解決編では綺麗に回収してて、なかなか優秀な推理小説だと思います。2021/12/31

coco夏ko10角

24
第2弾。4つのお話収録の連作短編。語り手が江田茉莉奈刑事なのは最初と最後のお話で、あとは有明夏乃と編集・友永さん。夏乃の出産予定日に集まったときのこと…『バルーン・タウンの手品師』がよかった。ラストで探偵役の美央がこういうことになったけど、次巻はどうなるんだろう。2021/10/12

エチゴヤ

8
埴原博士と書いて「はにばる」と読ませるクールさに感動。/あのドウエル教授がそんなことになってたなんて・・・。もう推理合戦とかならなくてもいいから3巻では元気な消息が聞きたいです。2015/03/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/506267
  • ご注意事項