内容説明
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「日本」という国号の由来は、意味は? それはいつ定められたのか。自らの国号の正確な意味を知らないまま、「日本国」が語られ、「均質性の高い日本民族」という意識が深く根を下ろし、「常識」とされてきた。著者は、その意識が「国旗」「国歌」の強制にも端的に現れており、こうした「日本民族」論の抑圧性と閉鎖性の克服こそが急務であると語る。檜物師(ひものし)や桂女(かつらめ)などの職人・商人をはじめ、遊女や楽人(がくじん)など芸能に携わる人びとや博打(ばくち)、乞食(こつじき)、悪党など、中世社会のさまざまな人びとの生活を通して、多様な日本の実像を描き出し、単一民族・国家論を喝破する。
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目次
序章 「日本」という国号
第1章 日本社会論の視点
第2章 遍歴と定住の諸相
第3章 中世の旅人たち
第4章 中世「芸能」の場とその特質
終章 列島の社会と国家
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
11
檜物師(ひものし)や桂女(かつらめ)などの職人・商人をはじめ、遊女や楽人(がくじん)など芸能に携わる人びとや博打(ばくち)、乞食(こつじき)、悪党など、中世社会のさまざまな人びとの生活を通して、多様な日本の実像を描き出し、単一民族・国家論を喝破する。記録が残りにくい階層の様態をおおいに解明したことは素晴らしいと思う。2016/01/26
ta
5
網野さんは個人的にめちゃくちゃ読みやすい! 段落分けとか丁寧だし、分かりやすい。主張が入ってくる! 受験期に評論文の練習としてやった記憶が!笑2019/09/05
デューク
4
日本という社会はどこから来て、どのように成立したのか。民俗歴史学の泰斗による、英雄の登場しない日本論。 「日本は島国」「日本は単一民族国家」「稲作、米食は日本民族の本質」などの、巷間言われている通説から離れてみれば、日本史は驚くほど豊かな側面を見せる。それは教科書に載ることのない、名もなき民衆の歴史かもしれない。だが歴史の中で人々はどのように暮らしていたのか、何を食べていたのか、どんな仕事をしていたのか、そしてどのように生きていたのか。目から鱗が落ちるような、歴史の新たな視点を提供してくれる一冊。いちおし2018/01/12
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