クリスティー文庫<br> バートラム・ホテルにて

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

クリスティー文庫
バートラム・ホテルにて

  • 著者名:アガサクリスティー【著】/乾信一郎【訳】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 早川書房(2012/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 300pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784151300448

ファイル: /

"Reader"および"Reader"ロゴは、ソニー株式会社の商標です。

内容説明

古き良きエドワード朝時代の面影を今なお残すバートラム・ホテル。ミス・マープルも淡い過去の思い出を求めて訪れた客のひとりだった。だが、その優雅な雰囲気の陰に彼女が見たのは、巧妙にしくまれた大陰謀……はたして巻き起こった驚愕すべき犯罪とは? 香り高き本格ミステリの逸品!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hideto-S@仮想書店 月舟書房

94
〈変わるものと変わらないもの〉を見極めるのは、どんなビジネスにも不可欠な条件。ロンドンの一画にあるバートラム・ホテルは、エドワード王朝時代の佇まいを保っている。格式高いもてなし、静穏な空間。しかし「同じであればあるほど物は変わる」と、ホテルの醸し出す異質さをミス・マープルは見抜く。謎の失踪を遂げた常連客の牧師。だが彼女は失踪当日、牧師をみていた。小さな綻びが重なり、やがて霧の夜、事件は起こる。これまで読んだクリスティの中では、精緻なパズルのような謎解きより、欲に溺れた人間の醜さが強調された作品だと思った。2015/02/11

Tanaka9999

72
昔の雰囲気を持ったホテルが主な舞台。その中で心地よく過ごしているように見えてなんとなく違和感を感じるところが、この本らしいか。なかなか、事件が起きず、事件は現在起きているものでなく過去の事件が語られる。殺人が起きたかと思うと、結構あっというまに解決が示される。なんとなくその解決で正解なのだろうか、とは思うが、蓋然性は高そう。2019/10/02

NAO

69
バートラム・ホテルに滞在していたミス・マープルが事件に遭遇する軽めのミステリ。ハイソな人々を見かけては声をかけるのが楽しみなセリナ・ヘイジー夫人は前半の狂言回し、とにかく物忘れがひどいペニファザー牧師は道化役といったところ。そして、この道化役のペニファザー牧師が、バートラム・ホテルの秘密を暴く重要な役回りを担っている。この喜劇的な2人と、利己的な悪役たちとの対比が見事。2023/06/12

キムチ

60
バートラムホテルという名称だけが記憶に残っていての再読。正直、マープルさんは傍観者というイメージ。中盤過ぎての事件発生まではノスタルジックなマープルさんの世界に伴走した。列車強盗事件が大掛かりすぎて、作り物めいた気がしないでもない。でも 警部が大活躍しているのは楽しい。マープルさんの随所随処でのアドバイスが小気味よく、いいスパイスを与えていた。あの牧師様・・初老期認知症かな。映像で見た時、セジウィックが予想通りの印象でストーリー展開に良い役割と味を添えている2020/03/27

momogaga

54
舞台は1960年代の英国と言うことで、ザ・ビートルズを評する会話が興味深かった。解説では、この小説のライバルはザ・ビートルズのアルバム『ラバー・ソウル』だったのでは?こういうトンデモナイ考察は大好きです。2022/08/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/547241
  • ご注意事項

最近チェックした商品