内容説明
多くの家庭には仏壇があり、春と秋のお彼岸には墓参りに行き、葬式などではお坊さんにお経をあげてもらう......、日本人には何かと馴染み深い仏教。ですが、大多数の人たちが抱いている仏教観は、実は日本特有の風土や文化に基づいてつくりかえられたものだった!本書では、宗教や哲学の思想を平易に説くことで定評のある著者、日本人がこれまで信じ込んできた仏教の「非常識」を明らかにしつつ、ブッダが説いた「真の仏教」の要諦を紹介。「悟り」「無我」「空(くう)」「縁起」など、一見すると難解に見える仏教のキーワードをもとに、「本当の仏教とは何か」を単純明快にわかりやすく解説している。「インドにはブッダが何人もいた!?」「煩悩の数は本当に108つか?」「諸行無常に悲観的なニュアンスはない」「輪廻転生による生まれ変わりは別宗教の教え」「実は霊魂や極楽浄土の存在を否定している」など、従来の仏教観を覆す画期的入門書。
目次
第1章 人生の苦しみについて
第2章 縁起を知り、空を知る―これが悟りだ
第3章 煩悩から自由になる
第4章 愛と慈悲について
第5章 ここがおかしいぞ、日本における仏教
付録 輪廻思想について考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カツ
5
大好物の仏教本。著者が仏教僧ではないからか一歩引いたところから俯瞰的に説明している感じが親しみやすい。仏教のキーワードである「縁起」や「空」についても分かり易くて初めて腑に落ちた思い。また読んでみたい。2023/03/25
てながあしなが
5
本山シマウマ書房にて購入。どこかしらで猛PUSHされていたので読んでみた。うーん、まあ分かりやすいんだけど、既知の内容が多すぎた。仏教入門と言っても、布教チックな内容ではなく、思想そのものにフォーカスした内容で、そこはありがたかった。だけど、「史上最強の哲学入門 東洋編」の方がもっとわかりやすいんじゃないか、って思う。2018/01/23
okaching
4
図書館で借りてきた本。あまり心に響かず最後は流し読みになってしまった。2015/01/26
側
3
「超」とついている入門書なだけあって、かなり易しい言葉で仏教の教えが解説されている。同時に、現代日本の仏教に関する様々な誤解を解く事にも努めていて、「ほう、なるほど」と読み進めるのが楽しかった。 超入門というある種若者向けな印象を持たせるタイトルであるが、変に面白おかしく解説するといった具合ではなく、真摯に、丁寧に仏教の教えを説明してある。そのためか、BSの解説番組を思い出した。 他の仏教に関する本ももっと読んでみたくなった。2024/10/23
inome
2
仏教を理解し始めるためには、今の私にはわかり得ない価値観が数多く存在しているいうことが辛うじてわかった。 縁とは誰しもひとりでは生きられないという意味、輪廻転生という概念を持っているうちは悟りを開く方向に進めないというところが興味深かった。2022/05/24
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