内容説明
まさか、北京でジョシュアと再会するなんて!ツアー参加者の中に思わぬ顔を発見し、フェリシアは愕然とした。十二年前の夏、敬慕していた義理の姉を自殺に追いこんだ男性。それが目の前にいるジョシュアだったのだ。フェリシアのことを覚えていない様子に安堵したのもつかの間、観光の最中、彼が遊覧船の中で声をかけてきた。「ありふれたせりふだと思うが、きみとどこかで会ったかな?」「そのとおりね。ありふれたせりふだわ」そう言ってジョシュアを冷たく突き放したものの、ある予感に、フェリシアはただ怯えていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
2
中国三週間のツアー旅行で再会するヒロインとヒーロー。登場人物に悪い人はいないんだけど、ヒロインの亡くなった義姉がちょっと・・・。子供だったヒロインを騙す形になっている。ヒーローのアプローチはほどよく積極的で、でも押しつけがましくないので悪くなかったし、はるばる訪ねて来たのにヒロインを傷つけないために本当のことを言わない配慮も立派だった。でも、最後あたりのふたりの会話でどうにも引っかかってしゃーないフレーズが二個ほどあって、もやもや。割と好きな作家さんなのに、残念。結論。設定そのものがイカンと思う。2014/02/18
りりか
0
少女時代に裏切られたと思っていたヒーローと再会したヒロイン。ヒロインの思い込みが愚かに思えて…またそれに乗じるヒーローもちょっと…という感じでした。2012/02/19