講談社文芸文庫<br> あじさしの洲 骨王

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講談社文芸文庫
あじさしの洲 骨王

  • 著者名:小川国夫【著】
  • 価格 ¥1,298(本体¥1,180)
  • 講談社(2014/04発売)
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  • ISBN:9784061983731

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内容説明

叔母の悲しみとそれに寄り添う少年の想いが原初的風景へと還元される名品「あじさしの洲」、旧約的世界を背景に、部族王の誕生とその最期を、心象の劇として描いた「骨王」、読売文学賞受賞作「ハシッシ・ギャング」等、初期作品から近作まで11篇を収録。簡勁な文体で人間の原質を彫琢し、影の暗示力が、生と死の流転の相を炙り出す。小川文学の魅力をあますところなく示す自選短篇集。

目次

物と心
あじさしの洲
悠蔵が残したこと
石の夢
黙っているお袋
逸民
跳躍台
ハシッシ・ギャング
求道者
骨王
海からの光
著者から読者へ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

踊る猫

7
評価が難しい。あまりにもあっさりしている描写や会話はこちらになかなか鮮烈な印象を残さない。多分これは私と著者との相性の問題なのだろうが……もう少ししつこく粘っこく描写しても良いかもしれないところを、著者は淡々とした筆致を活かしてスマートに処理してしまう。小川国夫の作品自体は何作か色々なアンソロジーで読んでいるはずなのだけれどどれも心に残っていないので、無理に理解しようとしてはいけないのかもしれない。取り敢えず『試みの岸』を読んでみて、それから考えるつもりだ。今の自分にはまだまだ早過ぎる本なのかもしれないな2016/04/16

ほし氏

2
愛読書の再読。小川国夫さんの物語には、異端な人物が、なにか非常に懐の深い環境や、信仰的な土壌や、人間同士の感情の合間で守られつつ、生きることのできる世界観がある。これが、単なる化け物を描くだけの小説家とは一線を画すところであり、私が小川さんの小説を信頼している大きな理由になっている。また、キリスト教圏における「託宣」という現象を日本で発現させると、どういう風情が展開されるのか、ということに心を砕いているのが感じられる。彼の情景描写の淡々とした感じは、常に聖書が念頭にあるからだろう。2019/10/27

eazy

1
どれもおもしろかったが後半のキリスト教的なものよりは「悠蔵が残したこと」「石の夢」「黙っているお袋」等が印象に残った。物語なのかどうなのか、ぷつん・・という感じで小説が終わるのがこちらの感情をざわつかせる。「ハシッシ・ギャング」も変な話だ。でも読後にもやもや想像を巡らせてしまう。2011/10/06

岡部淳太郎

1
これは好き。他の作品を読んでみたいという気にさせられた。2007/12/26

HiRaNo

0
会話の多量さに好感が持てたのが『ハシッシ・ギャング』。露骨な「……」がノイズとして生きるのか、どうか。2013/07/13

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