内容説明
7年ぶりに再会したシーラは、派手な髪のパンク少女だった。かつての楽しかった日々も二人の信頼関係も憶えていないという。少しでも打ち解けるよう、トリイはクリニックの手伝いを頼む。やがてシーラの口から、幼い頃からの性的虐待の事実が明るみに……。真の癒しを見出すまでのシーラとトリイの葛藤を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ach¡
37
最悪…って、読みながら何回ひとりごちたことか!サイアク!何もかも最悪。トリイあんたも最悪。て、そりゃそうだよね。これノンフィクションだもの。人間だもの。冒頭で「私はシーラと言う子の続編を書くことをためらっていた」と本人が言ってるもの。実際の人生はフィクションや、上手く編集されたノンフィクションのように読者を満足させることは滅多にない。って、くぅー(ノД`)これがどんだけイヤらしい布石だったか最後にわかんねん。せやろ?読んだ奴ならわかんねん。読んだ奴なら激しく頷くねん。せやろ?読んで良かったやろ。最高かよ!2018/07/05
Rin
28
【再読】これにて家にあるトリイヘイデン文庫は再読完了!シーラと再会するトリイ。自分の記憶の中のシーラと現実のシーラはずいぶんと違っていて、戸惑うけれど決してシーラを否定せずに分かろうと分かりたいとするトリイはやっぱり凄い。トリイだって完璧じゃないし、感情的になることもあるけれど、一人の子供のためにプライベートまで使って大好きだよ、と伝える姿に愛情を感じる。良かれと思って行動してもシーラはトリイに捨てられたと思い込んでいた。それでも、きちんと逃げずにお互いにぶつかって伝え合って、前に進めてよかった。2015/08/19
ヒラP@ehon.gohon
9
シーラと別れてから7年後の再会。心の傷は決して癒されていなかった。それどころか記憶のすり替え、したくすればするほど深まる溝。現実だからかけるのでしょうが、救いどころのない荒涼感を覚えました。2015/07/23
マリリン
9
性的虐待を受けた子どもの二次的障害の記録。劣悪な環境が子どもに与える影響の怖さを感じた。たった500ページちょっとの本なのに読み終えるまでにかなり時間がかかった。たぶん私はトリイもシーラも嫌いなのだと思う。仕事の範疇を超えて関わろうとするトリイのやり方が納得出来ないのだと思う。掴みどころのないシーラの行動も不気味。読むだけで疲れた。2014/09/28
かりんとー
6
いつまでも読んでいたい本。自然と涙があふれてきます。 1ページ1ページがシーラの大切な人生です。2016/03/09
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