内容説明
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クラシック音楽の膨大なレパートリーのなかから、最もよく演奏される曲、または、作曲家の代表作を取り上げて説明。
目次
まえがき
第1章 クラシックは人気曲から聴け!
クラシックの王道、交響曲
ト短調交響曲の不思議 モーツァルト『交響曲第40番ト短調』
すべての苦労人を熱くした佳曲 ベートーヴェン『交響曲第5番ハ短調「運命」』
この重さ、ダサさ、イケてなさがジンとくる ブラームス『交響曲第1番ハ短調』
大人になることを拒んだ音楽家の永遠に完成しない音楽 シューベルト『交響曲第7(8)番ロ短調「未完成」』
感情を主人公に据えたペシミスティックなドラマ チャイコフスキー『交響曲第6番ロ短調「悲愴」』
超有名曲『新世界より』、その人気の理由 ドヴォルザーク『交響曲第9番ホ短調「新世界より」』
神秘と論理の壮麗な構築物 ブルックナー『交響曲第8番ハ短調』
自然の音を聴く作曲家の出世作 マーラー『交響曲第1番ニ長調「巨人」』
ゴージャスさを極める サン=サーンス『交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」』
ボーヨーとして民主的な交響曲 シベリウス『交響曲第2番ニ長調』
表現の自由を許さない社会で音楽はどこまで真実か? ショスタコーヴィチ『交響曲第5番ニ短調』
ソロ楽器とオーケストラ、協奏曲!?さまざま
春もうららの写実主義 ヴィヴァルディ『四季』
バロック協奏曲の詰め合わせ バッハ『ブランデンブルク協奏曲』
最も完璧なヴァイオリン協奏曲 メンデルスゾーン『ヴァイオリン協奏曲ホ短調』
カリヨンの響きから湧き出る望郷と感傷の奔流 ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第2番ハ短調』
自己肯定の甘さが現代風よ ガーシュイン『ピアノ協奏曲ヘ調』
昔はギター教室のメシの種 ロドリーゴ『アランフェス協奏曲』
情景や舞台を想像しながら聴く。オーケストラの楽しみ
ラヴェルの見事な編曲版と原曲版の魅力 ムソルグスキー『展覧会の絵』(ラヴェル編曲版/原曲版)
イデー・フィクスに思いを寄せるドン・キホーテ ベルリオーズ『幻想交響曲』
20世紀「最強」の音楽 ストラヴィンスキー『春の祭典』
「反復と差異」の驚異 ラヴェル『ボレロ』
幻想と現実のはざまで ドビュッシー『牧神の午後への前奏曲』
占星術のイメージを表現した太陽系の響き ホルスト『惑星』
極彩色の美の極み リムスキー=コルサコフ『シェエラザード』
全曲が聴かれない有名曲 シュトラウス『ツァラトゥストラはかく語りき』
諧謔と懐古の情を味わう バルトーク『管弦楽のための協奏曲』
ビッグになりたい若者のバイブル グリーグ『ペール・ギュント』
ピアノが紡ぐ夢とファンタジー
ソナタ楽章のないソナタのキモは変奏曲 モーツァルト『ピアノ・ソナタ第11番イ長調』
この不吉な調べをキミは知るか ショパン『ピアノ・ソナタ第2番変ロ長調「葬送行進曲付き」』
子供の情景は大人の憧憬である シューマン『子供の情景』
聖と俗の二面体ソナタ リスト『ピアノ・ソナタ ロ短調』
オペラに聴く愛さまざま
ワガママ女の自業自得人生 ビゼー『カルメン』
娼婦が恋してどこが悪い ヴェルディ『椿姫(ラ・トラヴィアータ)』
ほか