内容説明
男を虜にせずにはおかない美女ローズマリーが自分の誕生パーティーの席上で突如毒をあおって世を去り、やがて一年――彼女を回想する六人の男女が一年前と同じ日、同じ場所に再び集った時、新たな悲劇の幕が上がった! 複雑な人間関係と巧みなプロット、鮮やかなトリックが冴える中期の秀作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
78
美しく資産家の女性の自殺だと思われていた死に漠然とした不穏な空気が漂う。登場人物が少ないし自力で犯人当てできるかなと思ったけど、やっぱり最後は意外な人物が犯人だった。誰が謎解きするのかと思ったらそれもやはり意外な人物が探偵役になって解決した。他の方の感想を読んでみると『黄色いアイリス』という短編集に似た感じの作品があるそうなのでそちらも読んでみたい。メロドラマとミステリーの配分が自分好みの作品でした。2019/07/06
yumiha
52
美人で富豪の女性に、クリステイーは非業の死を与えることが多いのは、読者の共感を得やすいから?本書でもローズマリーは自殺か?他殺か?ってところから始まる。同じテーブルについていた6人が、みな動機もありながら決め手に欠けるので、全く立てられなかった予想。でもどうなるの?と気になって読み進んでしまう。ローズマリーの夫の友人として『ひらいたトランプ』のレイス大佐が登場!見事に謎を解く?思わぬ結末に驚くばかりだった!2021/12/27
みっぴー
52
典型的なフーダニットです。美貌の人妻ローズマリーの死をめぐる愛憎劇。ベタな人間ドラマですが、面白いものは面白い。嫉妬や妬み、見栄や欲望、出世欲……ありとあらゆる煩悩が集結。一旦は自殺で落ち着いたものの、ローズマリーの旦那は殺しだと確信し、犯人を炙り出そうとしますが…宴会での青酸トリック、シンプルながらも個人的には気に入りましたし、総じて満足のいく作品でした。2016/02/24
優希
49
ノンシリーズもの。突如毒を煽ったロージマリー。彼女のことを回想する6人の男女。彼らが1年前と同じ日の同じ時間に集まったことから何やら起こる気がしました。やはり悲劇の幕は上がったのですね。複雑な人間関係と鮮やかなトリックに引き込まれました。面白かったです。2024/01/17
Tanaka9999
49
2004年発行早川書房のクリスティー文庫。事件の原因は財産。これはクリスティーではあまり記憶にないのだが、そんな訳はないはず。登場人物が少ないのは助かります。読みなれていれば犯人は分かりやすいはず、という意見もあるようですが、私の場合後から考えればわかりやすい方かな、という程度です。2020/11/21
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