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内容説明
なぜかイライラしてしまう。特に理由はないのに不機嫌になってしまう。そんな経験はありませんか?本書は、感情を素直に表に出せない心理や意味もなく相手を恐れてしまう心理をわかりやすく分析しながら、不機嫌になる原因を探っていきます。「甘えは満たされにくいから、甘えているものは傷つきやすい。そして傷つくから憎しみを持つ。その憎しみを直接吐き出せば素直になれる。でも、吐き出さないから不機嫌に押し黙る以外になくなってしまう。特に、身近な人に対してそうなりやすいのだ」と、著者は言う。これまで気づかなかった“心の奥底”を知り、素直な自分を取り戻しませんか? 「“嫌い”が言えない心理」や「なぜあなたはイライラしてしまうのか」などの章立てで、感情に素直に従いさえすれば、「辛さ」は「楽しさ」に変えられることを示します。重くなりがちな心を解き放ち、明るく、楽しく生きるためのヒント。『気が晴れる心理学』を改題。
目次
第1章 「嫌い」が言えない心理
第2章 なぜあなたはイライラしてしまうのか
第3章 愛情に恵まれなかった人は不機嫌をもてあます
第4章 家庭内暴力は愛情欲求のSOS
第5章 意味もなく相手を恐れてしまう心理
第6章 誰かにしがみつくことでは解決しない
第7章 依存心が強い人の幸福はもろい
第8章 真の親しさを求めなさい
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みち
22
恋人や、友達や、親など、近い相手に矛盾した感情が向けられるという事がある。好き・嫌いという反対感情に葛藤した事のある人に、オススメ。私も本を読み、自分の気持ちを初めて理解できました。そういう葛藤から抜け出す為、どうすれば良いかも、分かりやすく書いて下さっています。2018/04/23
Wisteria
14
とある孤独な人物の不機嫌に振り回され続け、距離を置いたら執着されて腹が立ったので、対処法を求めて読んでみた。うーん、心理はよく分かったけれど解決策はなさそうだ。本人に自覚してもらわないと。救いがなくてこれでは不憫でもある。要するに承認欲求と愛情不足で無言で叫んでいるようなものだと思った。「地獄や不幸にしがみつくエネルギーのすさまじさ」の話には大いに納得した。私の母と姉がこの典型。一生懸命不幸にはまり込んで、常々バカだなと思っていたけど、そういう人は多いんだ。ご苦労なこった。2017/04/06
kana
9
日頃モヤモヤしてたことが、なんとなく明らかになった感じがしました。家族や恋人など近い間柄の人には、不機嫌な態度や偉そうにして、外面は真逆の人。神経症の人は私も含め、周りに結構います。後は、解決策を呈示してもらえれば、もっと楽になったと思います。2013/11/20
井上智華
7
常に不安、親しい人に要求が多い、そういう自覚がある私にとっては示された理由はとても納得のいくものでした。ただこの本、他の方の指摘にもあるように、過去を認識するには有用だけど、現在から先を変えていきたい人にとっては少し不十分かも。葛藤で消耗した「神経症的な」人は、多分上手くいかない原因から解決法を導くのが下手なので。これを読んで「過去がいけなかった」と周囲を詰って終わりにしてしまうと、結局負の連鎖から出られない。原因究明の次のステップへの導きがほしくなります。2010/08/24
ochatomo
6
己の価値を感じるために人を大切に(執着)する神経症型の特徴は不機嫌 自己実現型はその人が好きだから大切にする 挙げられる例を読んでいて自分は後者、夫は前者だと痛感した 「気が晴れる心理学」(1997年)を加筆修正し改題 2004刊2018/12/24