脱!ひきこもり YSC(NPO法人 青少年自立援助センター)の本

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脱!ひきこもり YSC(NPO法人 青少年自立援助センター)の本

  • ISBN:9784939015649

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内容説明

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“ひきこもり”とは状態・状況を指す言語であって、それ以上でも、それ以下でもない。

故に、状態・状況を克服さえしてしまえば「普通」の状態・状況に存在し得るのである。よって「状態・状況の克服」の方法論や思考が重要となってくる。だが、克服するための実践的方法論や、思考はほとんど提示されず、いたずらに“ひきこもり”の存在を評している人々のなんと多いことよ。「方法を考え、実践してみろよ、お前ら」と叫びたくもなろうというもの。



 「実践者は不利だ」とつねづね思っている。実践に矛盾はつきものだし、一〇〇パーセントの成果など達成し得ない。人間という、高等かつ複雑な存在に対応しているのだから、当然と言えば当然なのだが、何ともムカつく。

 「能書きを言ってんじゃねえよ。お前も実践してみろよ、バカヤロー」。

私の心の中は自由だから、なんでも思っちゃおう。


 「俺は人生を賭けて、ひきこもりの青少年たちに付き合い、多くを自立させてきた」とも思う。誇りでもある。誇りでもあるが、同時に「俺の人生、ひきこもりに関わるためだけのものだったんだろうか。ひきこもりに関わっても得るものは少なく、失うものが多過ぎたのではないか。なんともつまらない人生なのではないか」とも思う。

それでも、歩みを止められないのは、いったいなぜなんだろう。…

約30年にわたりひきこもりたちとつき合ってきた工藤定次の、ひきこもりという「状態・状況の克服」の方法論、思考をあますところなく記した一冊。

目次

第1章 ひきこもり考(ひきこもりとは何か-「社会から引く」「空間に篭もる」の二重鎖国状態
ひきこもりを分類する-ひきこもりのタイプは一つじゃない
ひきこもりを援助する-YSCでの援助手法と援助団体の組織化 ほか)
第2章 ひきこもりの若者たち(江藤君のこと-彼は動けるチャンスをずっと待っていた
京子ちゃんのこと-仲間同士のふれあいの中で迎えた新しい旅立ち
田中勝也君のこと-言葉の裏に隠された本人の気持ちを読む ほか)
第3章 YSCってどんなところ?(YSCで行なわれていること-タメ塾からYSCへ進化する支援体制
相談から家庭訪問まで-長い時間をかけて自立への第一歩をともに進む
訪問スタッフ座談会-「家庭訪問」という役割 ほか)

感想・レビュー

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昌也

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本棚2023/02/01

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