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内容説明
「心」はどう育てたらよいのか――。どんな親でも抱く思いに、身体心理学者が最新の皮膚論を駆使して答える。子供の「心」をつかさどる脳に最も近いのは、じつは肌であった。
目次
プロローグ 頭そだて、体そだて、心そだて(早期教育が「心」に与える影響 知的活動を支える「体」 ほか)
第1章 子どもの心は肌にある(肌感覚が「性格」になる 「なでなで」されて育った子 ほか)
第2章 思いやりを育てるスキンシップ(共感は模倣から生まれる 柔らかい体を作る)
第3章 みんな「なでなで」されたい(子どもを「なでなで」する 異性を「なでなで」する ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
59
親密な人間関係や親子関係を築くには「触れる」ことが大切ととく本書。「頭」「体」「心」の3つを考え、子供との関わりが書かれる前半と触覚の大切さが書かれる後半。2018/09/22
ネギっ子gen
54
身体心理学者が最新の皮膚論を駆使し、スキンシップの大切さを説いた書。「肌」は、「心」を司る「脳」に一番近いから、「心」を育てるには、まず目の前にある子どもの「肌」に触れ、「身体」の感覚を養うことが大切だと。<現在の日本は、かつて経験したことがないほど閉塞感が蔓延し、将来への希望が持てない時代です。/人と人の絆が希薄化しています。その弊害も様々なところに現れています。このような時代こそ、人と人との密度の濃いふれ合いによって、互いに癒し、励まし、共感する、という原始的なコミュニケーションを復活させるとき>。⇒2023/06/07
コージー
48
★★★★★親子や夫婦間での「スキンシップ」の大切さを説いた本。今まで聞いたことのない、皮膚に関するエビデンスが豊富に紹介されている。育児の本はたくさんあるが、ここまで皮膚にこだわった内容は正直初めて。「スキンシップ」の大切さをあらためて実感した。めちゃめちゃ勉強になった。【印象的な言葉】①心はさまざまな体験の結果として、あとから生じてくるもの。②十分なスキンシップによって得た安心感が、自立して世の中を探求していくための基盤になる。③子どもの気持ちに即座に応えていれば、子どもの中に基本的な信頼感が育まれる。2018/01/23
たまきら
31
肌が合う。これ、みんな無意識に知っていることだと思います。けれども、これだけわかりやすくその利を説明してくれる本があってうれしい。みんな、さわってほしい。これ、忘れちゃいけないと思う。夫が整体院に勤めていた頃、「みんなたいして問題ないのに来るけど…日本にハグの習慣があったら来ないかもね」と。本当に。彼の手は大きくてしっかりしているので、おばあちゃんにすごく人気があったなあ。あ、レイ・チャールズの映画で「美女は手首を触ればわかる」というシーンがあったのをふと思い出しました。2018/11/02
たくや
30
子どもの時のスキンシップの大切さについて書かれた1冊。スキンシップが体や脳の発達、情緒の安定、愛着関係の形成など多岐に渡って子どもに影響するとのこと。恋愛パターンも幼児期決まると説かれていて驚き。幼少期にスキンシップが不足すると感受性や社会性に乏しくなり問題傾向が高くなるとのこと。また、逆にADHD予備軍の子や衝動性が高い子に充分にスキンシップを施すとその傾向が低くなるとのこと。スキンシップを施すのは実の親でなくとも友達や他の大人でも触れ合う経験が出来れば、欲求を満たす事が出来るそうだ。2019/09/05
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