光文社文庫<br> 恋霊館事件 - 連作推理小説

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光文社文庫
恋霊館事件 - 連作推理小説

  • 著者名:谺健二
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2014/01発売)
  • 蝉しぐれそそぐ!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/3)
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  • ISBN:9784334736620
  • NDC分類:913.6

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内容説明

阪神・淡路大震災によって住居を失った私立探偵、有希真一(ゆうきしんいち)。彼がテント生活を送る公園で、ある朝、喉の傷から血を流して死んでいる女性が発見された。ぬかるんだ地面には女性以外の足跡はなく、なぜか刃物もなかった!? 振子占い師の雪御所圭子(ゆきごしょけいこ)と有希の探偵コンビが、謎に迫る! 震災の街・神戸で起こる怪事件と、そこで必死に生きる人々の姿を描ききる傑作本格推理。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はるるん

9
阪神淡路大震災をベースにした本格ミステリー「未明の悪夢」の続編。7編からなる連作短編集。前作ほどの衝撃は無いものの、やはり面白い。解説を読むと作者は本格への拘りがあるようだが、本格要素に期待するよりは震災小説としての趣がある。トリックは正直今一つな物が多いがそれが物語を潰さない構成の上手さがあるように思う。次作「赫い月照」にも期待が高まる。かなり読む人を選びそうな作家さんではありそうだが、鮎川賞受賞作シリーズにも関わらず読者登録数がここまで少ないのは寂しい限り。2018/02/19

warimachi

3
ほとんどの謎が合理的に解決されるが、割り切れないものも残る。全ては解決されない、という当たり前を告発するかのように。2022/01/10

UPMR

3
デビュー作『未明の悪夢』では確か阪神大震災の最中・直後を描いていたが、本作では震災から数年後の神戸を舞台に、復興が進んでいるように見えて実は未だ残る震災の深い傷痕を描き出している。収録短編はどれも不可能状況を盛り込み、そうした本格ミステリの興趣をフックにして、事件の背景にある震災の爪痕や震災後の人々の想いという重苦しいドラマを最後まで読ませることに成功している。段ボール製の仮設住宅での密室トリックなど単純にトリックの奇想・大胆な発想も楽しい。個人的ベストは「四本脚の魔物」。2020/03/14

宇佐見

2
衆人環視下での死の真相は満足。上手な伏線に拍手。章の構成は、この順番でなければいけなかったのか。不思議な進行だったが、まぁ良しとする。恋霊館事件については、表題作だけにもう少し意外な展開、犯人、トリックが欲しかった。正直、この本は「眺星台仮設住宅事件」のほうがしっくりくるなぁ。★★★★☆2018/12/20

小物M2

0
うーむ、前作もそうだったが、謎は魅力的だけどトリックが弱い。なんというか話の重さに対して、トリックが浮いているような。事件の展開は二転三転して面白いのだが。ベストは、「恋霊館事件 ―神戸の壁―」2012/03/29

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