内容説明
カントにおける「最高善」の実現可能性の問題を主題とし、全体性のカテゴリーに関する問題点を明らかにした著作。人間の自由と世界全体の調和を目指したはずの道徳的な行為が陥る逆説を指摘し、いかにして超越論的なものと関わる自由が可能かを論じた。
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目次
第1章 最高善の概念と実践的主体
第2章 自然の国における可能的な目的の国
第3章 実践的主体の頽落と回復
補論1 世界公民への教育とその問題点―カント教育論再考
補論2 類的な共同体建設への否定的媒介の論理とその問題
結び いかにして実践的主体は超越論的なものと関わり得るか