大東亜会議の真実 - アジアの解放と独立を目指して

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大東亜会議の真実 - アジアの解放と独立を目指して

  • 著者名:深田祐介
  • 価格 ¥750(本体¥682)
  • PHP研究所(2012/09発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569634951
  • NDC分類:319.9

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内容説明

昭和十八年十一月、戦時下の東京にタイ、ビルマ、インド、フィリピン、中国、満州国の六首脳が集まり、大東亜会議が開催された。
史上初めて一堂に会したアジア諸国の代表が「白人支配からの解放」を高らかに謳いあげた時、日本の戦争は、欧米帝国主義を模倣して権益を追求する侵略戦争から、アジア民族解放の大義ある戦争へと大きく性質を変えたのであった―。
“東京裁判史観の虚偽”を正し、大東亜会議が「アジアの傀儡を集めた茶番劇」ではけっしてなかったことを明らかにする画期的労作。

目次

昭和18年11月、大東亜会議開催さる
東条英機首相の代表演説
英国、オランダのアジア統治
裏切られ続けた一中国人の悲劇
全アジアの満州国化
策士の内なる理想主義
大東亜共同宣言
ジョヨボヨ伝説と日本軍
チャンドラ・ボースの進軍
東条内閣総辞職
ラウレル亡命
日本降伏
民族独立の夢
東亜解放のための戦争
大東亜共栄圏は日本の財産だ―福田和也との対話

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とくけんちょ

54
大東亜会議とは、いかなる目的を持ったものか。大東亜戦争は、欧米からのアジアの解放のための戦争であり、大義があった。確かに、そういう側面はあった。それが本書の大筋。各国の思惑は当然あって、否定される部分もあり、跳ねっ返りの末端もいた。ただ欧米の圧政を受けた植民地の人間はどう思うか。未来の約束より、目の前の独立のためなら、悪魔とも手を結ぶ。平和な世の中で生きていれば、想像も及ばない。歴史本で深く考えさせられる。2021/11/25

新父帰る

8
大東亜会議が「アジアの傀儡を集めた茶番劇」ではないことが分かる本。重光は米英の大西洋憲章に対抗して日本の戦争目的を世界に向けて宣明にする構想を抱き、東條がこれを受け入れた。そして新たに日本の戦争目的に「アジア解放」という理念が導入された。理想主義者中華民国王兆銘、老獪不敵な満州国張景恵、策士フィリピンのホセ・ラウレル、策士ビルマ国バー・モウ、したたかなタイ国ワンワイ殿下、オブザーバーの熱血漢インド仮政府チャンドラ・ボースらが招請された。東條のリーダーシップなくしてこの会議の開催と成功はなかったであろう。2016/06/26

Masayuki Shimura

3
[演出か、道標か]先の大戦についての作品は多くあれど、大東亜会議に焦点を集中させながら、戦争下のアジア諸国と日本の関係を見つめ直した一冊ということで非常に興味深く読み進めました。一方,著者は大東亜会議とそれに伴う大義を、戦後構想を含み得るものとして高く評価しているのですが、個人的には、そこまで高く評価し得るようなものが対米戦争の勃発から約2年を経て、いわば「ジリ貧」に追い込まれる中で生み出されたものであったことに(便宜的にこの表現を使うのですが)「違和感」を拭い去ることができませんでした。2017/04/17

ビタースイート

3
連合国の一方的な視点による東京裁判の功罪。未だに尾を引く日本人の自虐的歴史観を客観的に見直すべきだと思う。2016/12/20

印度 洋一郎

3
日本が占領したアジアの傀儡政権を集めた会議、と呼ばれる大東亜会議。その内情は、独立のために日本を利用しようとするアジア各国と、戦争への協力と大義名分を求める日本との虚々実々の駆引きの場だった。麗しい理想を挙げつつも、現地の軍の無理解、そして善意の押し付けでアジアの信頼を失う日本の政治音痴ぶりが哀しい。日本と連合国との間を巧みに動くタイやビルマ、日本に従いつつも独立準備をするインドネシア、敢えて血を流して独立運動を勢いづけたインド国民軍。アジアの指導者達の方が政治家として一枚上手だった。2010/03/27

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