内容説明
“西村京太郎ミステリー”の原点がいまここに甦る。
トラベルミステリー界の雄・西村京太郎氏が30数年前、少年少女向け推理冒険小説を発表していたことはあまり知られていない。江戸川乱歩の“少年探偵団シリーズ”しかり。 「子供の頃のほうがより好奇心旺盛で冒険心に溢れている。謎とサスペンスに満ちた推理小説に人気があるのは当然」(山前譲氏・解説より) 昭和40年『天使の傷痕』で江戸川乱歩賞受賞の直後に書かれた貴重な作品をお届けする。まさに“西村ミステリーの原点”を堪能できるお宝本である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビスコ
2
今で言うYA文学、ライトノベルに当たる(ラノベ的要素もあるし)。今から40年近く前に、中学生、高校生に向けて書かれた短編三本。乱歩賞受賞直後の低迷期の作品で、十津川警部シリーズではないが、今まで続く西村エッセンスは濃厚。「南千住まで都電」とか「定期を改札係に見せる」など、端々に時代を感じる。が、当時の同年代の人達も、自分と同じような物語にワクワクする、ということを感じられる。今の学生にも楽しめる作品。2014/02/18
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
2004年 4月 1日 初版 2015/12/25
キャサ
0
短編集、子供用サスペンス