内容説明
初めて手首を切ったのは、中学一年のときでした――。渋谷、ゲーセン、援交、カラオケ。青春を謳歌しているイマドキの女子高生かと思いきや、実は重度のリストカット症候群にしてクスリマニアだった南条あやの死に至るまでの三ヶ月間の日記。行間から孤独と憂鬱の叫びが溢れ出る、同じ悩みを抱える十代のバイブル書。
目次
はじめに(父より)
詩
いつでもどこでもリストカッター
日記
解説(香山リカ) ダメ精神科医Kは、南条さんに言われた。「もう一度だけ、顔を上げるように」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
119
こんな状態になるまで薬を処方し続けてきた医者、明らかに薬に依存している未成年の壊れかけた女子がプロのくせに見抜けなかったんだろうか。それにしてもあやパパは本当に大変だったろうな~。彼女のユーモアのセンスから余裕と解釈してしまってついついその闇の深さを見抜けない大人ばっかりだったんだろうけど行動は明らかに病んでいるし止められなかったんだろうか。弱さをもエンターテイメントにし文化に変えてしまうような爆発力があるこのぐらいの世代の暴走を止めることができる大人が一人でもいてほしかった。2013/05/19
青蓮
103
再読。ネットにて、ここには収録されてない部分も読みました。もう彼女がいないことがとても切ない。2017/04/06
青蓮
98
読友さんのオススメから。一体どんな理由があって病魔は彼女を蝕んでいたのだろう。軽妙な語り口ゆえに、本書はさらっと読めてしまうけれど、書かれている内容はとても重たくて痛い。彼女の痛切な叫びと孤独、覆い尽くす憂鬱たち。全てに絶望して死へと突き進む彼女の姿が見えるようだ。錯覚かもしれないけれど、でもその顔はふっと笑っているようにも見えて、とても切ない。繰り返すリストカット、瀉血依存、OD、自殺未遂--まるで数年前の自分を見てるみたいで泣けてくる。彼女は死んでしまった。その瞬間何を思ったのだろう。どうか安らかに。2016/05/31
nonpono
87
小さいときから、睡眠障害、不眠症。アレルギー性鼻炎、いびき、睡眠が浅い。ゆえに昼寝しちゃう。悪循環の連鎖。アレルギー性鼻炎、骨を砕く手術を中学三年生で。レーザー日帰り手術3回。少しは良くなったかな。授業中にすやすやと眠れる人が、めちゃくちゃ羨ましく。勉強なんて出来なくていい、人前でも寝れる人になりたい。口呼吸しか出来ないから、すぐ喉を壊すし、すぐ風邪をひく。さて、本書。睡眠薬に異常に憧れた。インターネット黎明期になるのかな、南条あやはアイドルだ。惜しい。あんなに文才があるのに。謹んでご冥福をお祈りします。2026/08/02
鈴
53
読んでいて痛々しかった。とても楽しそうに綴られている日記。友達と遊んだり、好きなキャラクターのグッズを集めたりと、一見普通の女子高生。だけどリストカットが止められず、たくさんの薬に頼っている。精神科に通う様子も楽しそうに書かれているけど、暗い部分ですら明るく書いているからこそ、とても無理しているように見える。死後、この日記を読んだお父さん、どんな気持ちだったのだろうか。お母さんがいたらまた違ったのだろうか。仲良しの友達や彼氏もいたのに、それでも彼女の気持ちはひとりぼっちだったのかな。2017/09/15
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