講談社現代新書<br> はじめての言語学

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講談社現代新書
はじめての言語学

  • 著者名:黒田龍之助【著】
  • 価格 ¥891(本体¥810)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061497016

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内容説明

あなたは「言語学」に何を期待しますか? 語源「正しい日本語」、マルチリンガル、哲学・思想……ありがちな思い込みをただし、外国語学習者はもちろん「ことば」に興味ある全ての人に贈る「入門の入門」。(講談社現代新書)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

273
タイトル通り言語学の入門書。想像していたよりも、さらに初級者向けといった印象。大学の1年生を対象とした一般教養科目の教科書といったレベル。ただし、導入部の「言語学をはじめる前に」などには、著者の並々ならぬ工夫の跡が見られる。また、この本を出発点としてこれから言語学を学んでみたい、もしくは新しい外国語に挑戦してみたいという人に向けての指針が随所に示されている。そして、この人は言語学の教授者として、一流なのだなあと思わせるし、こんな人から言語学を学べる学生たちは幸せだろうなあと痛切に思う。2015/06/05

WATA

71
題名の通り、「言語学」にはじめて触れる人のための入門書。言語とはなにか、言語学とは何をする学問なのかを分かりやすく解説している。日本語・英語・フランス語といった馴染みのある言語だけでなく、スワヒリ語・チェコ語・コサ語といった普段は耳にしない言語の例もたくさん出てくるのが特徴的。特定の言語に偏らず、幅広い言語学の世界に触れることができるのでおもしろい。読み進めていくうちに、言語と言語学に対する先入観がなくなっていき、豊かなことばの世界を楽しめるようになる良書。2014/05/14

esop

64
言語学にとって大切なことはことばに関する様々な現象がどうやったらうまく説明できるかである/言語は音が基本である/言語は記号の体系である/体系とは一つ一つの要素が役割分担をしながら全体としてまとまった働きをすること/文は語からできている。語は音からできている/言語記号は形と意味からできていた。この形と意味の結びつきに必然性がない、それを言語学では恣意的だという/言語は複雑なものである2024/12/08

ntahima

44
『羊皮紙に眠る文字たち―スラヴ言語文化入門』以来、贔屓の書き手。専門は「スラブ諸語における両数の研究」だそうだが、ロシア語、英語の教育者として名高い。そして、もうひとつの顔が言語エッセイスト。軽妙な筆致で日頃、我々の知り得ない言語及び、その周辺について語ってくれる。本作も同傾向の内容を期待したが、当然と言うかタイトル通り、言語学に関する入門書だった。言語学関係の本を何冊か手に取ったことのある読者ならほぼ全て既知の内容である。私は著者のファンなので楽しく読めた。言語学に興味のある方の最初の1冊としてお勧め。2012/09/23

白義

27
言語学最良の入門書。難しい表現やいい加減な俗説を全く持ち出さず、ざっくばらんと語りながら言語学の主要テーマにソシュールやチョムスキーといった大家たちの理論、音韻論に言語と政治の結びつきのような難しいテーマまで、普通に語れば字面だけで敬遠したくなるお話をカフェでゆっくり安らぐようなノリでそのまま聞ける内容に仕立てて最小限のブックガイドまでついている、至れり尽くせりの内容。しかも単にわかりやすいだけではなく、言語に優劣や正誤をつけようとする偏った考えにも対抗する姿勢がある。優れた啓蒙書のお手本とはこういうもの2018/03/17

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