内容説明
留学を終え、翻訳の仕事をしながらドイツで暮らす京(ミヤコ)。両親のいる日本と恋人の待つドイツを行き来しながら、心は両者の間をゆれ動く。旅先での出合い、友人の結婚と失意、恋人との諍い…幸せと苦悩をかさねながら、やがて京は歩むべき道を見定めていく。幸田文、青木玉を若い世代へ継ぐ感性溢れる長篇小説。(講談社文庫)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
2
第一作品の「ハリネズミの道」の続編、フィクションとノンフィクションの間という感じだが、前作が留学体験記で青臭さが気になったことと比べると、今回は、駆け出しの翻訳家としてぶつかった問題、留学までしたにもかかわらず研究者の道を進まなかった理由、ドイツ家庭のあるある、みたいなものが著者の体験と二重写しになりながらも、興味深かった。大好きな作品とは言えないまでも、前よりは読後感は良かった。著者の別の作品も既に入手済だが、次を読むのはいつになるかはわからない。2015/09/07
bunca
0
自活している自信からか前作の留学時代の話とは打って変わって、堂々としている姿が印象的でした。2016/04/27
つるりん
0
「ハリネズミの道」続編ともいえる、ドイツで翻訳の仕事で糊口をしのぐ日本人女性が主人公の私小説。ドイツ人の彼とスキーに行った時の話とか、あーあるあるこういうの、みたいのも感じつつ、でもあまり小説の体をなしてないような…。前作の「ハリネズミの道」も読んでみたいようなそうでもないような。2014/10/08
bunca
0
前作は留学生時代の話でしたが、続編のこちらは外国で働き、生活していく様子を描いています。気楽な学生時代とは違い、いろいろな問題が出てくる海外生活。同時に進んでいく友人のサイドストーリーも衝撃でした。2012/02/21
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