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内容説明
歴史には峠がある――ひとたび越えてしまえば、経済的、社会的、政治的な景色が変わり、言葉も変わる。ドラッカーは、1965年から73年の間に世界が「峠」を越え、新しい次の世紀に入ったことを明らかにした。
目次
第1部 政治の現実(歴史の峠 「社会による救済」の終わり ほか)
第2部 多元社会の到来(政府の限界 多元社会の到来 ほか)
第3部 経済と環境の行方(経済のグローバル化 地球環境問題 ほか)
第4部 知識社会(ビジネス社会を超えて 労働組合の役割が変わる ほか)
分析から知覚へ―方法論の変化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
10
15年前の古書ですが、さすが、ドラッカー。経済、社会の変化の潮流が読めました。現代の知識社会の到来を言い当てている。 マネジメントは、人に関わるもの! そう、そう!2016/08/05
ぷるぷる
3
89年の作品で政府、経済、社会の歴史を紐解きながら当時の現実を書いている。一つの明確なテーマがあるわけではないのでエッセイっぽい。知識社会やマネージメントについての話はいつもの通りでドラッカー経験者なら何処かで聞いた話も多い。私的な本書のハイライトは情報化組織に関する部分。全員が各機能の専門家であり、その組織はタスクフォース的に活動するというのはまさにプロジェクト活動である。知識が組織の最下層(現場)にあるというのも納得。「情報化組織では、そこに働く人間一人ひとりの自己規律が不可欠」とは覚えておこう。 2011/09/30
寝子
2
15年も前の本なのにまるで今から過去を振り返って猫いたみたい(今からだって無理だけど)。上田先生の翻訳の文体もズバッという感じでしびれる。「普遍的な現象には普遍的な原因がある」みたいな。線引きまくり。2019/02/16
外道丸
0
長生きしたくなった。新しい現実を見届けるために。2013/03/02
chiro
0
凡そ15年前に記された"新しい現実"。著者が描いた未来は概ねその通りに進んでいる。特に最終章の知識社会ではテクノロジーの進化が現前させるものについて語られている事はかなりリアリティを持って認識することが出来る。しかしながら、テクノロジーが示した世界は著者の想像を超えて今にある。組織論やマネジメントについての言及は今にも通じるものであるが、この変化の歪みが示している社会の不確実性は地球温暖化のように自然災害を前にしても適切な構えが取れなくなっており、混迷の度合いを深めている事には憂慮するばかりである。2019/11/14