内容説明
妻は、あの幻の女ではないのか。立山の宿で一夜熱く貪り合った謎の女……おぼろな残像を見合い相手に重ねた魚住は結婚した。が、新婚旅行の先々で、魚住は隠見するヤクザに気づく。この妻は……怪しい。そして、ヤクザの惨殺体が発見された。
感想・レビュー
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めちゃん
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こんな偶然ってあるのかな・・・最後がうやむやな感じ2013/11/11
紅茶派
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74年8月に、ノンノベルから発行。その後、角川文庫、ハルキ文庫、徳間文庫の3社から文庫化されています。75年には、お昼の連続ドラマ、83年には2時間のドラマにもなっているそうで、都合の良い偶然が重なるので、ドラマ化しやすいのかもしれません。 最初は女性週刊誌に連載されたものだそうですが、妻を所有物のように扱ったり、消耗品と書いてあったりと、四十数年前のものとしても、なかなかひどいものでした。 最後に妻は、中身のない容器のような存在になってしまうのですが、どこが「神話」なのかわかりませんでした。2021/07/21