内容説明
アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。それは風変わりな歓迎の芝居でもゲームでもなく、本物の殺人事件だった! 恋愛心理の奥底に踏み込みながらポアロは創造的な犯人に挑む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tanaka9999
102
すっ、と読めた作品。すっ、と読みすぎたのか、殺人の場面が印象に残りすぎ、その後の周りの人たちの攪乱部分に意識がいかず、最初の印象の犯人候補が犯人だと最後まで思い込んでいました。2018/06/15
藤月はな(灯れ松明の火)
101
この小説には居心地悪さを感じる人々の生き方が記されていて後ろめたい印象を持ちました。まずは名医だが女性に対して鈍感で傲慢な利己性を見せる被害者の名がJudus Christに擬えているのが皮肉。ガーダの処世術に身に覚えがあり過ぎて正直、その生き方は異様なのだと突き付けられたようで居心地が悪かったです。そしてヘンリエッタの喪った人を嘆くこともできずに自分自身を作品に昇華するしかないというラストは私からは物悲しいと思うと同時にそれが彼女なりの嘆きであり、救いに至る罪深さの自覚でもあったのだと祈らずにいられない2016/07/24
雅
87
ミステリーっていう感じでは無かった。登場人物の心理状態が細かく描かれ、もつれた愛情がどうなっていくのかが読むポイントだった気がした2019/04/02
NAO
84
『刑事・探偵モノを嗜む一週間』ジョンは相当にいけ好かないが、最後に彼がしたことはすごく分かる気がする。ジョンとヘンリエッタとガータという三角関係の、三人三様の心理描写はなかなか巧みで、ポアロがほとんど活躍しない話だけれど、私はこの作品がとても好きだ。2017/10/25
yu
82
Kindleにて読了。ポアロシリーズ。ポアロが中々登場せず、序盤は下準備的な感じで物語が進んでいく。今回のお話は個人的にはちょっと微妙なモノだった。必ず一人はいるお話好きの鬱陶しい女性が、今回は強烈過ぎてもはや何を言っているのか全く分かりませんレベル。ここまでいくと、人として生活するのは困難なのでは。かき回す人という点では、しっかり役目を果たしておりますが。。。2018/05/05
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