ちくま新書<br> 禅的生活

個数:1
紙書籍版価格
¥858
  • 電子書籍
  • Reader

ちくま新書
禅的生活

  • 著者名:玄侑宗久【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2015/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480061454

ファイル: /

内容説明

生きにくい世の中である。不況、雇用不安などの外圧もさることながら、個人の内部に深く根差した、生きるための目標、足場の固め方までもが見えにくくなっている。だけど、しょせん人はこの身と心で生きてゆくしかない。それならいっそ、ものの見方をがらりと変えて、もっと楽に生きるための思考方法を身につけてしまおう。作家にして禅僧である著者が、禅語をもとにその世界観をひもときながら、「今」「ここ」を充実させるための様々な智慧を、坐禅なしに伝授してしまおうという画期的にしてフラチな人生指南&禅入門の一冊。

目次

1 なぜ「迷い」が生じるのか(決めつけてはいけない―無可無不可 好き嫌いという関所―一切唯心造 ほか)
2 悟った人にはどう見えるのか(ありのままの世界―柳緑花紅真面目 濯ぎが大事―一物不将来)
3 日常をどう生きるか(因果をどう受けとめるか―日日是好日 役割を生きる―随所作主立処皆真 ほか)
4 あらためて、「私」とは何者なのか(生活習慣が自己を形づくる―知足)
5 風流に生きる(まず「志」を立てる―安心立命 「ゆらぎ」を楽しむ―不風流処也風流)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

42
禅の教えも哲学や心理学、脳科学的な考え方とクロスする部分がある。私も「遊戯三昧」で生きていきたいものだ。2015/08/14

SOHSA

29
《譲受本》数年ぶりの再読。心に響く言葉が縷縷ある。とかく日々の生活を振り返るたびに果たしてあの時はあれでよかったかと思い惑う。もし違う決断をしていたらば今は変わっていたのではないかと。しかし、そうした惑いは結局意味のないものと本書は静かに教えてくれる。人は過去にも未来にも生きておらず、ただ「今、ここ」にのみ生き存在する。過去からの連関によって今が形造られるのではなく、また今のありようによって未来が変わるのでもない。そう言われると心がとても安らぐ。惑い多い現実の中で心の平安を導く一冊。合掌。2019/10/13

SOHSA

27
(人間は)瞬間にしか生きておらず、しかも無数の瞬間どうしには本来一貫性などない…とは、やはり深い。なるほどと理解はできても凡夫ゆえに実践はなかなか難しい。時折、読み返しては自省したい。2013/09/03

黒猫

21
ソクラテス、プラトン、キリスト、パスカル、デカルト、キュルケゴールまで出てくる。面白いのは、未だ悟っていない作者と寺の猫のタマと犬のナムを引き合いに出して、実は犬も猫も文句言わないし悟ってんじゃないのか?と比べながら進行する所。印象的な部分は「知足」に関してだ。嫌なことも良いことも分けることなく全て肯定する。毎日は切り離され、時間という概念もない。「一瞬一瞬はひとつの流れとして繋がっていないのだから、今に力強く立つことから全ては始まる。」禅のエッセンス満載です。禅語も満載だし、買って手元に置いておきたい。2017/11/25

kawa

19
玄侑氏の禅的シャワーを満喫。一読で解るほどヤワな内容ではないのだが、現役作家でもある著者の新鮮な視点に付箋紙だらけ。「方便」「風流」の理解が印象的。機会を得て要再読。2017/03/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/500922
  • ご注意事項