内容説明
尊王・佐幕、攘夷・開国、攻守所を変え、二転三転する複雑怪奇な動乱の時代。混迷をきわめた幕末の政情をわかりやすく読み解いた恰好の入門書。間口は広く敷居は低く、しかし、幕末諸藩、新選組さらに孝明天皇毒殺説まで、奥深い歴史の醍醐味が堪能できる一冊。
目次
第1章 会津藩―「尊王佐幕」に殉じた悲劇の藩
第2章 新選組―テロと粛清の果てに
第3章 長州藩―歴史を動かした三人の男たち
第4章 薩摩藩―薩摩隼人のリアリズム
第5章 土佐藩―不機嫌な「勝者」
第6章 幕末史四つの謎に迫る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
17
日本史赤点すれすれだったのですが、必要に駆られて幕末史を復習中。フィクションの偏った知識しかなかったため、幕府側、新政府側の各藩を取り上げた本書はなるほどな~と勉強になった。やっぱり土方の生きざま(特に後期)はかっこいいし、勝海舟や坂本竜馬の先進性もワクワクさせられる。でも著者の立場的には『武力で押し切った革命は果たして正しかったのか?』として、その黒幕の筆頭として岩倉具視や西郷隆盛が挙げられているんだけど、これは偏った本ではないよね?もう少し他の本にも当たってみたい。2017/11/07
ゆん
2
図書館借り。会津藩・新撰組・長州藩・薩摩藩・土佐藩とそれぞれの藩ごとに説明されているので理解しやすかった。2010/12/05
すい
1
2000年に市民大学講座の講師として話した内容を再整理し、章立てしたもの。会津藩、新選組、長州藩、薩摩藩、土佐藩、幕末史四つの謎に迫るというという章題がついている。土佐に関してはまったくの新稿とのこと。本文下段にはアクセスや補足、写真などもあってよりわかりやすいものとなっている。さすがに会津が好きな著者とあって一章には熱が入っているように感じた。幕末入門としては丁寧でとっつきやすいものだといえる。著者の名前で手にとってたが、読んでみてよかった。2012/01/17
kenji
1
今年の大河ドラマが坂本龍馬ということもあり、幕末の歴史を再度勉強しようと思って手に取った。内容としては非常にわかりやすく、会津藩、新撰組、長州藩、薩摩藩、土佐藩など幕末に関わるあらゆる組織からの視点で説明されている。最後では坂本龍馬暗殺の黒幕はだれか?など幕末の謎の考察についても述べられており興味深かった。2010/01/29
風庫
0
図書館。現在プレイ中のゲームが歴史物なので、時代背景を勉強。パラ見。残念ながら、いまだ理解しきれていない。2015/09/21