内容説明
美貌の資産家リネットと夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。轟く一発の銃声。サイモンのかつての婚約者が銃を片手に二人をつけていたのだ。嫉妬に狂っての凶行か? ……だが事件は意外な展開を見せる。船に乗り合わせたポアロが暴き出す意外な真相とは?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
射手座の天使あきちゃん
325
『勝手にアガサ・クリスティー再発見サマーフェスタ』開催中❕(笑) 当たり♪ 当たりましたよ~ん♪推理的中で~す。やっぱりね 怪しげな人ばかりだけどミステリーの王道から行くとそこに落ち着きますよね❕ (^_^)v 遥かいにしえの壮大な遺跡を巡りナイルをさかのぼるクルーズ船で繰り広げられるミステリー、これはDVDも要チェックですぞ❕ (^_^)v2020/07/12
Kircheis
286
★★★★★ ポアロシリーズの中でもトップクラスの知名度を誇る本作だが、この度初見でした。 かなり登場人物が多く、それぞれにちゃんとスポットが当たるようになっていて、本筋の殺人パート以外もおもしろい。 ミステリを読み慣れたからか、途中で犯人もトリックも動機も分かってしまったが、古き良きミステリーとして十分に楽しめた。 ナイル川の景色をパソコン等で流しつつ読むと、更に雰囲気が出てオススメ!2018/12/24
Tanaka9999
165
再読、のはず。でも内容に記憶がない。だけど犯人だけは覚えていた。 うーん、この状態、あまり面白く読めなかった。。。2018/02/23
🐾Yoko Omoto🐾
154
徹頭徹尾読み手を飽きさせないリーダビリティの良さ、シンプルでありながらも細やかな登場人物たちの人物描写、無数の伏線と手掛かりが散りばめられたストーリー展開、納得の動機、アッと驚かされる真犯人と結末、愛あるポアロの名推理、どれを取っても素晴らしいとしか形容できない。ポアロの灰色の脳細胞と洞察力が登場人物たちそれぞれの胸に秘められた欲や愛情を見抜き、真相へと収束していく様は緻密で美しく圧巻。手の込んだトリックの作品も確かに面白いのだが、自分が本当に好きなのはこういったミステリなのだと改めて実感できた傑作。2014/05/17
エピファネイア
139
映画公開に合わせて読了。というか、書店で特別カバー版を見つけてジャケ買いした一冊。クリスティの作品の中で最も長い作品らしい。物語の中心に据えられているのは美貌の資産家リネット・リッジウェイ。彼女に対して様々な思いを抱く男女がナイルを巡る観光船に乗り込む。そこで起きる悲劇。乗り合わせた我らが名探偵ポアロが解き明かす謎。「いえいえ、彼女から聞いたのではありません」「じゃあ、どうしてわかったんです?」「わたしがエルキュール・ポアロだからです!」なんとかっこいい言い回し。『灰色の脳細胞』はこの作品でも健在だった。2022/02/27




