内容説明
前衛演劇、プロレタリア芸術の旗手であり『忍びの者』で忍者小説を開拓した著者の最初の長編小説。
転向文学者の視点で、マルクス主義歴史観をベースに、歴史の敗者・新選組の辿った道を魅力的に描く、新選組小説の記念碑的作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
宙庭隼人
3
ずっと前、脱落したのを再読。「マルクス主義歴史観を根底に描かれた」とのこと。冒頭いきなり新見の切腹から始まって驚きました。でも、なんというか、あまりにも淡々と進むので、どの人物にも肩入れ出来ない。ただ、近藤勇が後半になるにつれ嫌なヤツになっていくのだけは感じられた。資料として、作者自身子母沢寛の著作を出していたけども、最後は特にその影響が強く感じられた。帯には「2004年大河ドラマ」を推していたけども、多分これを読んでドラマが観たくなるとは思えない。2015/02/02
Ryuji
0
★