講談社文庫<br> ダブ(エ)ストン街道

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講談社文庫
ダブ(エ)ストン街道

  • 著者名:浅暮三文【著】
  • 価格 ¥712(本体¥648)
  • 講談社(2014/09発売)
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  • ISBN:9784062738804

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内容説明

あの、すみません。道をお尋ねしたいんですがダブ(エ)ストンって、どっちですか?実は恋人が迷い込んじゃって……。世界中の図書館で調べても、よく分からないんです。どうも謎の土地らしくて。彼女、ひどい夢遊病だから、早くなんとかしないと。え?この本に書いてある?!あ、申し遅れました、私、ケンといいます。後の詳しい事情は本を読んどいてください。それじゃ、サンキュ、グラッチェ、謝々。「今、行くよ、タニヤ!」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

61
第8回メフィスト賞、作者デビュー作品。メフィスト賞なのだが、本作は本格的なファンタジーです。夢遊病の恋人タニヤから、目覚めたらダブエストンという場所に居たので、早く助けに来て欲しいと手紙が届く。主人公の私こと日本人考古学者ケンが、地上最大の謎の地ダブエストンで、タニヤを探す冒険という物語。色々な不思議な住人と出会い、奇想天外な体験をするケン、思わず此れは「不思議の国のアリス」だと感じた。最終的にケンがたどり着いた「タニヤを探す旅こそが目的」という思いが、とても清々しく前向きに生きる事の素晴らしさに感じる。2017/01/26

へくとぱすかる

36
既成のジャンルにあてはまらない小説。謎の島(?)ダブ(ェ)ストンに漂着したケンが、恋人タニヤを追う漂流記、あるいは旅行記? すべての人々が道に迷い、さまよい続ける世界で、どうやって生きていくか、どんな世界観が生まれるのか。作者の思考と想像力には恐れ入る。「ガリバー旅行記」や「宝島」の世界と、「不思議の国のアリス」と現代ファンタジーを同時に読むような作品でした。2016/01/02

hit4papa

22
行方不明の恋人を探し求め主人公が漂着した伝説の島ダブ(エ)ストン。そこは、奇人変人、奇妙奇天烈な獣が跋扈する迷宮。本作品は、ワンダーランドに迷い込んだ男の、不思議体験談です。ファンタジーになるのでしょうが、めくるめくイマジネーションに翻弄され、とは残念ながらいきません。ただ、西洋童話のパロディのような、独特の雰囲気を持った作品ではあります。つまらなくはないけれど、大きな盛り上がりがないまま淡々とお話しは続き、ラストにちょっとほっこり感を残します。なんでもありありのメフィスト賞。懐の広さを感じました。2017/04/05

オザマチ

11
どういうことだ。迷うことが人生なのか。迷う中で人生が見つかるのか。飽きることなく読めたけど、読んでいるこちらの心も遭難してしまった。2015/04/21

mhsr

8
第8回メフィスト賞受賞作。奇妙だけど心地よい、そんなファンタジー。なかなか楽しめた。人生に迷える人に。2015/11/29

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