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内容説明
日本一の長寿県で知られる沖縄で、いま異変が起きています。35~44歳という働き盛りの男性の死亡率が全国一高くなってしまったのです(2000年)。一方で、沖縄の伝統食を食べている高齢者は、相変わらず日本一の平均余命を誇っています。沖縄は太平洋戦争後、27年間アメリカの施政下に置かれましたが、その間に本土より早く食生活の欧米化が進み、伝統食は次第に食べられなくなり、その間に生まれ育った世代が早死にしているのです。沖縄の長寿は食生活と深い関係にあるといわれていますが、今回の死亡率の上昇は、図らずも沖縄の伝統食が長寿食であることを証明した形になりました。そして、いま沖縄で起きている働き盛りの早死には、早晩日本全国で問題化すると著者は主張しています。本書では、私たちが沖縄のオバアたちのように生涯現役でピンピンと暮らすための、食生活の知恵を紹介しています。日々の食生活を見直すきっかけになる一冊です。
目次
第1章 沖縄が長寿県でなくなる!?(崩れゆく、南の島の「長寿伝説」;伝統的な沖縄の生活とは? ほか)
第2章 大宜味村のヘルシー料理(戦前の大宜味村;戦後復興と人々の暮らし ほか)
第3章 健康を育む沖縄の食材と料理(食材―「ヌチグスイ」になる食べ物たち;料理―「チャンプル文化」を体現)
第4章 家庭でできる「かんたん沖縄料理」(ソーキ汁―骨つき豚三枚肉(スペアリブ)のお汁
イナムドゥチ―沖縄風豚汁 ほか)
第5章 沖縄に行ったら立ち寄りたいお店(ゆうなんぎい―沖縄の家庭料理が味わえる老舗;なかむら家―地元サラリーマン御用達のお店 ほか)




