誰そ彼れ心中

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誰そ彼れ心中

  • 著者名:諸田玲子
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • 新潮社(2013/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101194219

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内容説明

夫の様子がなんだかおかしい。不審に思い始める妻に、従者の若者が、主の変化を問いかける。奇妙な振るまいの裏には何があるのか。この家にはなにか秘密があるらしい……。絶えず誰かに監視されているような婚家での生活に耐えつつ夫の謎を探るうちに、若い妻は思いもかけず本物の恋を知る――サスペンスフルな展開と、凛とした女の恋心に心揺さぶられる、新感覚の時代ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青豆

7
夫の様子がなんだかおかしいと不審に思い始める妻の瑞枝と主の変化を感じる従者の小十郎。目の前の男性は本当に夫なのだろうか?夫の奇妙な振るまいの裏には何があるのか。婚家に隠された秘密を探ると絶えず誰かに監視されているような生活に耐えつつ夫の謎を探る中で惹かれ合う瑞枝と小十郎。サスペンス要素満載な展開で読ませるも結末はタイトルで明らかになっているのが惜しい。2014/08/25

酔拳2

5
武家の嫁は不自由だねー。自分に野心があれば面白いのかもだけど、普通の人には最悪だ。旦那様が別人に入れ替わってるのでは?というミステリーだけど、オチが読める。途中覆すんだけど、結局当初の疑いが正解という。大島はいいキャラだ。 女性目線で読むといい小説かも。とにかく瑞枝がかわいそうでたまらなかった。小十郎とお幸せに。2016/03/25

もち

5
結末が表題からも、また冒頭からも察せたが、展開はなかなか予想できずおもしろかった。はじめの、指から血の流れる描写に引き込まれた。2016/03/07

山内正

4
それにしてもこんな処に小者小十郎が 何を言いたいのか 瑞枝は 殿が何となく妙な気がすると  登城も滞り勝ちで夫の宗太郎に家督を譲った役替えになり 舅は瑞枝に変わりはないかと気遣う 廊下から舅の声が聞こえる  それだけはなりませぬ、もしあやつがと解らぬ話が 小十郎が下馬で小栗右近と声を聞こえたと話す  似てるってもんじゃねぇと小者から小十郎は聞く いるのか別人が 珍しく部屋に入り瑞を荒々しく抱くが前はこの様な事はと直感する 朝に犬が斬られ庭に繋がれた 何か違ってきた事に小栗と入れ替ったのではと腑に落ちる2022/09/14

小野 絹

2
初めて読む作家さん。友人の本棚から借りてきた一冊である。時代小説であるが、壮絶な小説である。むごいというか・・・。読後感はすこぶる悪い。2020/04/16

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