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内容説明
高島嘉右衛門、現在でも流行りの「易」の元祖である。しかしそれだけではない、初めてガス灯を点し、横浜・高島町の生みの親、日本の実業の基礎を築いた一大事業家としても知られた存在であった。また大隈重信や陸奥宗光、木戸孝允らとも親交が深く、特に伊藤博文とは昵懇の間柄。日清、日露戦争や経済政策など、実は、伊藤の政策の多くは嘉右衛門の占った易で決められていた――。知られざる快男児の数奇な物語。
目次
第1章 四書五経と諳んじる少年
第2章 二十代にして一攫千金
第3章 転機となった獄中生活
第4章 実業家の天稟
第5章 大綱山荘の日々
第6章 国家の運命を占う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろ☆
4
この前読んだ「横浜」をつくった男の方が高島嘉右衛門の生涯について、分かりやすい。それでも、違うことも知れたので、良かった。早速、泉岳寺の高島嘉右衛門の墓へ墓参り。メインの赤穂浪士には、多くの訪問があったが、こっちは寂しいものだった。来年は易経にでもチャレンジしようかな。2012/12/27
スズツキ
3
タイトルだけでは何かわからなかったが、「易」の創始者の評伝。ちょっといかがわしい人物が想像されるけども、実に勤勉かつ策謀に長けた人物である。2015/08/31
★★★★★
3
明治の大実業家にして易断の名手、高島嘉右衛門の評伝。荒俣の『奇っ怪紳士録』に出てきそうな(出てきた?)スケールのでかい明治の山師だったみたいですね。なかなか面白かった。ただ易の話はおまけ程度で、かつ易断の当否は高島本人の主張をただ引き写してるだけなところがちょっと物足りない。2011/07/05
調“本”薬局問悶堂
2
体調がよくない日が多く、面白いのに遅々として進まなかった本。 読了。 「占いは売らない」肝に銘じます。 父方の姓が強すぎて、他に目を向ける機会が少ないけれど、わたしのルーツは女性たち(母や祖母や曽祖母)の姓のほうがおもしろいらしい。 いわゆる易占はむずかしかったので、まずはイーチンタロットからはじめている。2023/09/15
にゃん吉
1
苦労の末、鉄道、ガス灯等のインフラ整備の事業に邁進(横浜に高島町の地名が残っているそうで)、易学の宗家へ。私生活では、妻妾同居。以前読んだ、速記の草分け田鎖綱紀の評伝「日本速記事始」に、高島が口述する自伝的な話を、田鎖が26時間にわたり速記したという件があったのですが、この二人というのは、よく似たカンジがあり、ウマが合ってそうで。二人とも、明治らしさを体現しているというか、評伝を通じて、明治という時代の雰囲気が見えてくるような気がしました。易学自体の説明は少なめですが、少し興味がわきました。
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