内容説明
恋人が自分以外の誰かのものになるのが嫌なので、死んでくれたらいいと思ったことがある--。二十六歳の五百沢今日子は、一日中恋愛のことばかり考えている恋愛小説家。小説よりも切実で残酷な現実に、悩み、うろたえ、涙している……。恋愛小説の名手として注目を浴びる著者が、今、この時代に誰かを愛することの意味を問う長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
りこ
3
26歳の恋愛小説家の女性が夢追う劇団員と同棲する話。私にとってこの人の書く文章は心地がいいみたい。合う人には合うといった印象。(3+)2018/03/19
圓子
3
借り物。うーん、文体というか口調というかがだめだったかな(笑)というより、主人公が嫌いな女だった。ひとりで勝手にすねてろよ、という気分。同族嫌悪だったりしてね。2012/08/16
頭痛い子
2
高校生の頃に『あ!わたしのことが書いてある!』と読んで衝撃を受けた一冊。20年ぶりに再読したけれど、やはり齢を重ねれば『恋人と同じ分量の好き度合い』はありえない、幻なんだと気づいちゃうわけで、ただ若い頃はこうだったよなぁと唇の瘡蓋剥がす感覚で読んでた。最近ずっと書いてしまうが、冬ドラマの『冬のなんかさ〜』で文菜が書いていそうな小説だった。狗飼さんは今でも好きな作家さん。表現というか、ものごとへの掬い取り方というか、解像度というか、とても良い一文が良い塩梅でキラっと描かれている。2026/04/07
かぴー
1
断捨離のための再度。 26歳恋愛小説家のお話。 夢を叶えたつもりはない。天職だった。 夢を追いかける強いパワーは持ち合わせていない。 でも傍観者として、得意な恋愛で、バンソウコウのような小説を書きたい。わたしは幸福だ。いつか来るその不幸の日を思ってもまだまだお釣りがくるくらい。今、幸福だということを受け入れる。
♀ねこ
1
しばらく構ってあげられないからね、これで遊んでてね、と、彼は友達から1番新しいテレビゲームを借りてきてくれた。わたしはたくさんの時間のやり過ごし方をしっていたから、そんなもの本当は必要なかった。けれど、彼のそういう「可愛がってる猫に接するみたいな恋人の扱い方」が、わたしはわりと気に入っていた。だから「わーい」って喜んでみせて、ゲームの電源を入れた。ここがすき。
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