新潮新書<br> 安楽死のできる国

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新潮新書
安楽死のできる国

  • 著者名:三井美奈【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 特価 ¥462(本体¥420)
  • 新潮社(2011/11発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106100253

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内容説明

大麻・売春・同性結婚と同じく、安楽死が認められる国オランダ。わずか30年で実現された世界唯一の合法安楽死は、回復の見込みのない患者にとって、いまや当然かつ正当な権利となった。しかし、末期患者の尊厳を守り、苦痛から解放するその選択肢は、一方で人々に「間引き」「姥捨て」「自殺」という、古くて新しい生死の線引きについて問いかける――。「最期の自由」をめぐる、最先端の現実とは。

目次

第1章 「死ぬ権利」がある国
第2章 オランダ安楽死の歩み
第3章 世界初の「安楽死法」
第4章 医療・福祉システムの基盤
第5章 制度を支える人たち
第6章 子供と痴呆高齢者
第7章 自殺との境界線
第8章 赤ちゃんの安楽死
第9章 安楽死を可能にした歴史
第10章 ベルギーとスイスの場合
第11章 日本で安楽死制度は可能か

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

香菜子(かなこ・Kanako)

39
安楽死のできる国。三井美奈先生の著書。安楽死は難しい問題だけれど、個人の意思が尊重されることは素晴らしいこと。オランダは、安楽死だけでなく、同性婚や大麻の合法化が進んでいる徹底した個人主義社会。日本もオランダから学ぶところもあると思います。2019/08/12

金吾

29
安楽死が認められているオランダの話はかなり興味を覚えました。安楽死の幅が日本で論じられているものとかなり違うのが印象的でした。ケースバイケースのような気もしますが、そうはいかないのだろうなあと思いました。2023/12/03

テツ

25
そう思わない人に対して決して否定も啓蒙もしようとは考えないが、僕自身は自分で自分の食い扶持も稼げなくなったら国になんて養って貰わずにとっとと安楽死させて欲しいと常日頃から考えているので本書に書かれているオランダの合法的な安楽死の在り方はとても勉強になった。大前提としてしっかりと長期に渡り考え抜いた上で自らの生命を断ちたいと願っているのならばその最期の自由を最大限に尊重してくれる社会であって欲しいと思う(認知症や知的障害の方は恐らく選択する力が残っていないのでその選択を認めるべきではないと思うが)2017/03/24

猫丸

17
良書。読みやすい文章である。成績が良いからとりあえず医学部へ入ろうかと考える高校生、そろそろお迎えを意識するベテラン世代などに広くおすすめできる。キリスト教の支配下にない日本は安楽死への圧力は小さいはずなのだが、オランダを始めとする安楽死先進国に大きく遅れをとっている。法整備が進まないためだが、これは「票にならない活動はしない」が絶対化している政治屋の下劣な根性が原因だ。安楽死によって利益を得る団体が族議員と癒着するのを待つしかない国なんだから情けない。本書にいう安楽死一般化のための4条件も揃っていない。2022/09/22

tomatobook

12
安楽死・売春・麻薬・同性婚を認めるオランダ。発端は1971年のポストマ裁判。法制化されたのは2001年。安楽死には4つの要件が必要とされる。①貧富にかかわらない充実した医療保障②教育の普及③医師の不正がないこと④個人主義の徹底。日本でも安楽死の動きはあったが今は尊厳死という曖昧な言葉で語られる。2019/08/18

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