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内容説明
「教育論」となると、学校教育を論じることになりがちだ。しかし、世の大人にとってもっと身近な、自分がすべき教育のことを忘れてはいけない。お葬式でどういう態度をとるか、困っている人をどう助けるか…などは文化の中にあることで、その文化を継承させていく責任が大人にはある。美しい日本人を育てるための教育論。
目次
第1章 学力低下は大問題か
第2章 教育は学校だけのものではない
第3章 社会がしている教育
第4章 教育とは文化を伝承すること
第5章 生活習慣の美を守る
第6章 美しい日本語とは
第7章 今日本にある文化の危機
第8章 文化の崩れを正す教育
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
34
読んでとても清々しい気持ちになれた。子どもを教育していくのは学校の先生だけではない、私たち大人であり社会なのである・・・という至極ごもっともな正論を述べているだけなのに、なぜこんなすっきりした気分になるのか。それはやはり、著者の筆力、構成がうまいからなのだろう。大人が子どもの手本になれないようでは、ダメですよね。私も反省すべきところが多々ありました。2014/04/04
B.J.
7
●鉄棒ができない先生はどうすればいいか。クラスの中に鉄棒のうまい子が必ずいる。だから、その子に見本をやらせればいい。教え方の指導は受けた。だがそのことの達人ではない。先生ってそういう人たちなのである。 ●「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい」このコピーに影響されて子育てをしたら、とんでもなくわがままな人間が出来てしまう。 ●世界で一番優良なサポーター :アイルランド人。敵チームがチャンスの時は全員で歌っていて、自分たちの国がチャンスになると声援する。 ・・・本文より2020/02/20
Tomomi Yazaki
7
昔から言われ続けている『近頃の若者はなっていない』。これをどう解釈するかを、著者はわかり易く理路整然と説明している。ゆとり世代は無頓着で常識知らず。嘆かわしい限りだが、それを教育してきたのは紛れもなく元若者の我々なのであり、大きな責任がある。作者曰く、子供の教育の場は家庭であり取り巻く環境であって、学校は学業を教えるのが本筋。うちの子は全く本を読まなくて心配、などと嘆いている親もまた、全く読書をしていない。学校で教えてもらえるだけで教育完了、と思っている親が増殖しているこの国の未来は暗い。2018/10/02
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
6
行儀よくしろとはいいえて妙。筑摩書房さんはこの本をすぐさま増刷し、大臣たちに読ませるように。美意識とか品格とかで己を律することを忘れているから、あんなに失言(まぁ、本音が洩れちゃったんだろうけど)ばっかりするんだ。日本は今経済優先になってしまったようだが、文化を大事にしないと滅びてしまう気がする。2014/06/18
kyouikufs
5
本書のテーマは「教育の役割は、文化の伝承」です。学力低下や社会教育力、大人も含めた文化の停滞など、筆者と重なる考えも多くありました。それであえて反論したい。まず、言葉の定義が乏しいという点がある。例えば、筆者は文化には「到達レベル」があると述べているが、誰がそのレベルを決めるのか、どのような段階があるのか示されておらず、やや独善的である。次に「敬語」の問題である。「敬語が使えなくなる」ことで「日本人の上下関係の意識」などが「崩れる」と述べている。しかし、そもそも敬語の本質は、上下関係の明確化ではなく、2013/07/04
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