内容説明
誰しも年はとりたくない。誰しも老いたくはない。しかし誰しも必ず年をとり老いていくのだ。そんな当たり前のことがらを前にしてなんでくよくよしたり、怯えてたり、腰が引けたりすることがあるのだろうか。正面きって向かい合いこちらから仕掛けていけば、こんなにやり甲斐生き甲斐のある人生の時の時は他にあるものではないのです。「序章」より
目次
老いには、目を据えて立ち向かえ
人はなぜ走るのか
肉体への郷愁
色即是空
自殺するヒーロー
耳鳴りのショック
脳幹のつくる人生の幅
脳幹の大きな意味
病気をどう克服するか
古今、二人の名医〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Shoji
35
血統付きの血筋に生まれ、作家としての活動も政財界での活動も華やかな氏が語る「老い」。我々庶民とは一線を画していました。そりゃあ、経歴に応じた経験に裏打ちされた人生。まして作家、如何様にも書けますがな。と、少しやっかみながら読了。ところで、石原慎太郎さん、なかなかの自分大好きナルシストのようです。2023/04/17
雲をみるひと
30
石原慎太郎の加齢に伴う肉体、心境の変化がテーマのエッセイ。失敗談もあるが、基本的には自己愛に溢れた作者らしい作風で好き嫌いはでそうだが、自己や家族をオープンに語る点は清々しいし、三島由紀夫とのエピソードや政治家転向の契機など興味深いトピックも多く収録されている。2022/10/05
かいちゃん
25
文体はすばらしいしまずは「頭がいい人だなぁ」って思った。 でも、僕にはどうも、ただの自慢のような話に思えた、すみません。2018/02/16
rokubrain
15
石原氏が2000年の70歳を前にして綴った心境。70歳は昔は古来稀なる高齢で古稀といったが、今は稀でも何でもないが、肉体的に老いを感じるのは事実だろう。老いとその先の死は人間にとって公理であり不可避であるが、それを負け惜しみのようにあきらめるのではなく、耐えて慣れさせることで、老年なりの新境地を開いていくことが肝要であり、それが自分を生かし切ることになる。 それは生を与えてくれたものへの報恩であり、過去と未来をつなぐ、縁者たちへの供養でもある。仏教的な思想を考えの中心に置いているのが分かった。耐性⇒強化2024/06/26
RASCAL
8
10年ほど前に読んだときはさほど何とも思わなかったのですが、今回は心に沁みました。マラソンのタイムが落ちる、故障が治らない、その他書きにくいことも含め、この10年で老いを感じたということか。色即是空、諸行無常、老いと死が避けられないことを知らない人はいないけど、自分が老いるということを体感するまで信じられないのもまた事実。必ず負ける老いとの戦いに果敢に挑み続けること、そしてそんな自分を評価し、褒めてやること。年を重ねる毎に楽しさが増していくような、そんな人生を送りたいと思います。2014/09/25




