内容説明
大雪に見舞われたニューヨーク州の街バッファロー。元私立探偵のジョー・クルツは三人組の男に命を狙われたが、返り討ちにした。やがて、彼らの雇い主が以前手助けをした男であることがわかった。ファリーノ・ファミリーの後継者であるその男リトル・スキャグはいま刑務所で服役中だが、姉のアンジェリーナを介して指令を下したようだった。彼女を脅してそれを確かめたクルツは、そこで意外なことを聞かされる。彼女がゴンザガ・ファミリーのドン、エミリオ・ゴンザガを殺したいと思っていること。そして、ゴンザガがクルツの恋人を殺させた当人だという衝撃の事実も。ファリーノ・ファミリーがゴンザガに乗っ取られようとしていることも、後で判明した。この時クルツは、一人のバイオリニストから、娘を殺した犯人を捕らえてくれという依頼を受けていた。だが、強力な権力を持つその犯人はクルツに追っ手を差し向けてくる。それをかわしながら、クルツはアンジェリーナを利用してゴンザガへの復讐計画を整えていくが…。鋼鉄のハートを持つ男ジョー・クルツと、一筋縄ではいかない者たちの熾烈な闘い。鬼才が『鋼』に続いて放つハード・アクション・シリーズ第2作。/掲出の書影は底本のものです
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とぶとり
5
2002年発表、2003年邦訳。ジョー・クルツシリーズ2作目だが、もう上下の下巻と言ったほうが良いぐらい前作の続き。前作がジェットコースターなら今回は断崖に向かって車で全速力。ハードボイルドなんだろうけど、更に辛いと言うかとにかく人があっさりとバタバタと死んでいく。これどう決着つけるの?と思ったが、パズルを組み立てるように嵌っていくラストは素晴らしい。ところでシリーズは第3作(2003年)まであるらしいのですが、もう20年以上邦訳は無し?早川さん?2025/06/26
syachi
5
相変わらずのハードさ、前作に比べ悪役がグレードアップ?そしてスカッとするシーンも多々あり良かったな。個人的に一番好きなのは「クルツだった。」のシーンかな。この短さだけど色々ね。2015/10/15
Akito Yoshiue
3
前作同様スピーディーに話が進む。最後は少しバタバタしすぎかも。2016/02/04
魔魔男爵
2
しまった!読まなくていいジョー・クルツシリーズだった!!シモ公なのでリーダビリティは良いが、敵が連続美少女拉致強姦殺人犯というステロタイプで萎える。主人公も14歳の娘にフェラチオ強要する変態叔父さんを躊躇わずぶち殺すよくあるチンピラw。敵の策を逆手に取った面白い作戦をシモ公は書いたつもりだろうが、いきあたりばったりに思える。12年間服役した主人公が、スペンサーシリーズを読んでる味方に「まだ続いていたのか!」と揶揄するシーンはいいんかいのうw。スペンサーが目覚めてスーザンを殺すべきという説には共感したがww2009/10/21
takeakisky
1
続篇は難しい。前作に縛られすぎた感を序盤から受ける。かつてのパートナーの殺害を再利用する手際は洗練されていると言い難い。車と銃器は種類が多過ぎ。秘書もアンジェリーナもクルツの都合に合わせ過ぎで個性に乏しい。ぶつぶつ言いたくなることが多い。布石が悉くあざとい。背景を掘り下げるほど、リアリティから遠ざかる。中盤、構造が定まるのと同期してスムースにドライヴし始める。時既に遅し。荒唐無稽のすじに対し力づくの現実味で読み手を捩じ伏せてくるところが魅力なのに、今作は作り物に振り過ぎ。三作目が邦訳されていないのは残念。2026/03/31
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