新潮新書<br> 山本周五郎のことば

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新潮新書
山本周五郎のことば

  • 著者名:清原康正【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 新潮社(2012/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106100208

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内容説明

「女があり、男がある、かなしいもんだな」――ごく普通の人たちの生きる苦しみや哀しみや、ささやかだが深い喜びを描きだした山本周五郎の小説。その全作品のなかから、印象的な場面のフレーズと心にしみる名言を清原康正による選・解説で紹介する。単なる名文句集にとどまらず、山本周五郎文学案内の役割も兼ねた絶好の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タツ フカガワ

33
山本周五郎ファンにとって、とても有り難い本です。次は何を読もうかと迷ったとき目がいくのはいつも藤沢周平さんか周五郎さんで、そんなとき本書は便利な案内書となりそうです。取り上げているのは53作品(他にエッセイも)からの”ことば”で、「貧乏人だって親の気持ちに変わりはありゃしない~」から始まる『かあちゃん』の“説教”に思わず目が潤んだことを思い出しました。2021/12/18

fseigojp

16
このシリーズで、小林秀の言葉というのも、あるのですが、後者が圧倒的に文章の独立性が高い、つまり詩的だと思います それに対して周五郎のそれは、前後の文脈におかれて光り輝くものだと思います 詩は舞踏であり、散文は歩行である(ヴァレリ) なんちゃって2015/08/07

黒頭巾ちゃん

14
▼不況のときこそ、人間が人間らしくなるとき▼好景気のときほど気を引き締める▼仕事好き▼他の人にとっては些細なことでも、或一人にとっては、一生を左右するようなことがある▼人間は弱いもの。不徳と知りながらすることもある▼まずやらなければならないことは、貧困と無知の克服▼読みたくなる小説が多々出てきた。編者の作品の要約が読みづらくて仕方がない。2019/07/25

あんさん

13
図書館本。哀しい物語の中にも人生への肯定と愛情が感じられる山本周五郎。父が全集を持っていたので幾つかは読んでいたが、改めてことばに触れていくと涙が滲むのは、私が年齢を重ねたからか。「慶長五年の何月何日に、大阪城で、どういうことがあったか、ということではなくて、そのときに、道修町の、ある商家の丁稚が、どういう悲しい思いをしたか、であって、その悲しい思いの中から、彼がどういうことを、しようとしたかということを探究するのが文学の仕事だと私は思います。」2024/03/02

Masaki.N

6
悩み事や考え事が頭の中で邪魔してスッキリしない人は一読するのも良いかも。解決まではいかなくも暗いトンネルの先に一筋の光の出口が見える気がする本。ちょっとの時間の合間に読めます。再読読了。2017/07/12

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