内容説明
真空総理、冷めたピザと揶揄された小渕恵三は本当に無能だったのか。政治生命を失いかねぬ日の丸、君が代問題に手をつけ、通信傍受法=盗聴法を通し、サミットの沖縄開催に踏み切り世間の度肝を抜く。「庶民派」を自任し、小市民的側面を臆面なくさらす半面、権力闘争をしたたかに渡り歩く、余人をもってかえがたい不思議なパーソナリティは緻密な演出なのか、それとも……。突然の病に倒れた凡人宰相の実像をあますところなく描いた傑作ノンフィクション。
目次
第1章 世にも面妖なる総理との対話(二〇〇〇年一月一日;ローストビーフとおでん ほか)
第2章 「凡人宰相」のルーツ(夜逃げ同然の出奔;いっそ一家心中でも ほか)
第3章 小渕恵三人格改造計画(「凡庸」な少年時代;学習院時代のトラウマ ほか)
第4章 決断と執着(基地とサミットの島から;革新陣営のビッグプランを丸のみ ほか)
第5章 総理官邸に棲む巨大な幼虫(田中角栄の小渕評;平成おじさん ほか)



