壬申の乱の謎 - 古代史最大の争乱の真相

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壬申の乱の謎 - 古代史最大の争乱の真相

  • 著者名:関裕二
  • 価格 ¥579(本体¥527)
  • PHP研究所(2014/04発売)
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  • ISBN:9784569579719
  • NDC分類:210.34

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内容説明

西暦672年、古代史最大の争乱・壬申の乱が勃発した。この争いは天智天皇亡き後、大海人皇子と大友皇子が皇位継承権を巡り対立、日本を東と西に二分する争いに発展したのは有名だ。ところが、軍事的に劣勢であった大海人皇子が、なぜ勝者となり得たのか。古代史最大の謎がいまだ解明されていないと著者は言う。壬申の乱に隠された歴史の真相を「二つの日本」という視点から解き明かそうというのが本書の試みだ。「二つの日本」に大海人皇子の逆転勝利の秘密を解く鍵を求めたのは著者独自の斬新な視点だ。つまり壬申の乱当時の日本は、西国を支配していたヤマト王朝勢力と、蝦夷と呼ばれ恐れられていた東国の豪族勢力とに二分されていたのだ。大海人皇子が劣勢を見事に覆すことができたのは、東国の有力豪族の後押しが得られたからだった。なぜ大海人皇子は東国勢力の支持が得られたのか。その謎が明かされたとき、読者は驚愕の真相を知ることになるだろう。

目次

序章 謎に満ちた壬申の乱(教科書から抹殺された壬申の乱 近代の正当性を証明するために利用された壬申の乱 ほか)
第1章 乙巳の変と壬申の乱のつながり(古代史は逆立ちしている 敵を礼賛した『日本書紀』の謎 ほか)
第2章 謎めく壬申の乱(壬申の乱をめぐって繰り広げられた論争 戦後の論争 ほか)
第3章 壬申の乱と二つの日本(壬申の乱最大の功労者・尾張氏 天武天皇と尾張氏のつながり ほか)
第4章 大海人皇子の正体(逆転する天智天皇と天武天皇の兄弟関係 中世文書は信頼できるのか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

翔亀

14
【壬申の乱5】古代史の肩書「歴史作家」の作。この分野によくあるトンデモ本かと思ったが、意外にしっかり史実や先行研究を踏まえ、古事記にまで遡った広い視野の緻密な論考に思わず読み入ってしまった。私事になるが、高校時代に天皇125代を諳んじた凄い国史マニアの先輩がいたことを想い出す。最高学府を出て今、歴史教師をやっているが、彼と同様に本当に「歴史好き」なんだろうな。ただ、結局天皇と貴族の話に尽きていて趣味の世界って感じで、自分に訴えてくるものはない。興味深い指摘満載だが、私としては深追いはしたくないので■79。2014/02/24

ヒトコ

2
壬申の乱とは何だったのか。何故大海人皇子は近江朝を倒せたのか。そもそも彼は何者だったのか。出雲や北陸、尾張東国とヤマトとの関係は当時どうなっていたのか。若い時聞いたのとは違うこの著者の見解は興味深い。トンデモ設定なのかと思っていた漫画「天智と天武」や「日出ずる処の天子」の出自や親子関係も、なるほどそう言う説もあるのだと知った。電子本。2014/05/12

ヘビメタ小僧

1
この時代の頃の話は色々な推理があって、大体は似た内容になる。つまり、朝鮮半島との関わりから、渡来人の血が皇族に混じって…。いつだか天皇も訪韓の際に、そこまでは言わないけど「深いつながりが…」との言葉があったから、全然空論てべは無いはずで…多くの推理と符号する部分があると思う。ま、古い文書は、書いたとおり鵜呑みに出来ないのは当然。それと、国境が現代と違っているし、民族(血の混ざり具合)についても、更に自然環境の様子も、現代と違うので、そこまで考慮に入れて…推理を楽しむのも良いですね。2011/06/10

ken

0
憶測の域を出ていないが、日本には古代に残された資料が乏しくあるのは勝者(藤原家)の歴史。関氏の独断も無きにしも非ず。この天皇家の内乱で勝利したのは天智天皇の弟である天武天皇だがとても勝ち目のなかった戦いに勝利した原因を細かく推測している。改革を私欲のために妨害した蘇我家。実は彼らこそが改革派で後に天武天皇とともにそれを推し進めようとする。また面白いのは天智天皇による入鹿暗殺の訳は彼のコンビ藤原鎌足が百済の王で新羅との戦いで苦戦しているのを救援することに反対する者を消す必要があったからだ。古代史はロマン。2013/09/03

水無月

0
大海人皇子(のち天武天皇)が、蘇我氏、また出雲神を先祖とする尾張氏との繋がりがあったことが、壬申の乱の勝因。そして、白村江の戦い(662年)も、当時の朝鮮半島の国際情勢の中で中大兄皇子の思惑にあったらしい。2011/09/29

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