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内容説明
精一杯のサービスが民族差別とされてしまった日本航空、債権回収でつまずいた東方リース。不当な行政処罰と闘った北京遊楽園、ショー・ビジネス界の大きな落差に直面した劇団四季、ノートパソコン事件でゆれた東芝中国……。中国は日本の輸出相手国第2位、輸入相手国第1位。にもかかわらずこうしたトラブルがなぜ次々と起こるのか。豊富な具体例を通して、摩擦の背景を探り、明日の対中ビジネスの道を示す。
目次
第1章 思わぬことが民族差別に―日本航空の試練
第2章 信用経済は成立しない―東方リースの悲劇
第3章 行政処罰を怖れるな―北京遊楽園の奮戦
第4章 ショー・ビジネスは可能か―劇団四季の挑戦
第5章 広報のプロを―東芝中国の教訓
第6章 同文同種は錯覚である―北京師範大学の選択
第7章 ニセモノと闘え―日系企業の難題
第8章 無料は投機を煽る―日本的商法の陥穽
第9章 政治から経済・文化へ―日中外交官の声
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
98
先日は中国メディアと情報につての本を読みましたが、これは中国でのビジネスについてのケーススタディのような感じでかなり参考にはなります。日本のような感じで行くと足元をすくわれるということですね。中国の人物や情報や法体系をかなり理解しないとだめだということだと感じます。2016/05/29
佐島楓
27
「自分たちの常識だけで考えてはいけない世界」とある。これは対外関係のすべてに言えることだと思う。彼らの背景、文化、歴史に培われたメンタリティーがどのようなものなのか理解を深めること。理不尽だと感じても憤りをあらわにしないこと。非常に難しいこと。だけれど、同じ国に住みお隣に住んでいる人のこともよく理解できない昨今に比べれば、まだもう少し心の準備ができる気がする。そうはいっても、飛び込んでみないと結局本質はわからないだろう。2014/06/10
つんたお
1
中国に進出した日本企業が直面したトラブルを紹介しています。 見かけは日本人と同じような中国人。でも、日本では当たり前のことが、中国ではそうではないことが多いのです。しかもこんなにも、違うのか~!ということばかり。ビジネス指南だけでなく、優れた文化論にもなっています。とっても面白かった。 2013/03/20
ochatomo
0
本音を隠し交渉上手 気を抜くと危険 責任回避の言い訳・見逃し 2003刊2017/12/18