内容説明
まどろむような京都の邸宅街で富豪の家族をおそった殺人事件。屋敷に住むのは美しい未亡人とその私生児、前妻の生んだ長男と長女。家政婦の瑞恵がみるかぎり、贅を尽くした邸内には家族の絆も存在しないが、恐ろしい殺され方をするような現実的な人間もいない。歪んだ心理がうみだすサスペンスと意外な結末。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
62
夫の借金返済の手助けに、大富豪の家に通いで家政婦として働く瑞恵の語りで物語が始まる。派遣先の原家には、亡き夫の遺した遺産で何不自由なく暮らす若く美しい後妻とその連れ子、前妻が産んだ長女と長男。このバラバラな家族に次々と起こる事故や事件。眠りが重要なキーワードになるけれど、結末は読者に任せると言うものなのでしょうね。面白かったです。2015/07/25
したっぱ店員
40
お金持ちのお屋敷で暮らす人々が次々と死んでゆく・・。クリスティやルース・レンデルを読んでるような感じがするのは視点が家政婦さんだから?漂うクラシックな香りを味わいながらの読了。ただ個人的にはラストがちょっと気味悪い。2015/07/21
オーウェン
34
豪邸の原家の家政婦を務める瑞恵。 だがかおりが事故で意識不明の状態になったとき、家族の中で微妙だった糸が切れ、連続で殺人事件が。 また瑞恵自身の家庭にも夫の不倫という難題が。 二つの事が同時進行で起きていき、瑞恵を中心に事件の断片が徐々に明かされていく。 冷静に見れば事件の犯人は予想がつく。 でもそれを避けるかのように各人によって惑わされる。 トリックとしては納得できるし、タイトルの象牙色の眠りという意味もしっかりと分かる。 登場人物のほとんどが不幸な結末というのもある意味新鮮だった。2026/07/26
momi
29
これは…読みやすい!!ゾクゾク感も味わえる…サスペンスタッチになってると思います!軽〜く楽しめる…でもその反面奥が深かったりして…!豪邸に住む家族が一人ずつ殺されて行く…。犯人は誰?そこに住む家族と家政婦二人に弁護士。複雑に絡み合う人間関係。こいつでしょ〜犯人は…と思っていたら以外な結末でビックリ!!ゆがんだ愛…心の闇…。面白かったです!!2013/08/24
モリス
12
【00-16】主人公目線の1人称で綴られたサスペンスもの。登場人物は少ないですが、各々が複雑な関係を持っているので幾通りものラストが考えられます。ま、この手の作品は答え合わせに執着するよりもストーリーを愉しめば…といった感じではあると思いますが(笑)作品の舞台である原家に関わる人物達は何かしら歪んだものを抱えています。そして各々の思惑に気付きながらも知らないフリをしています。まるで象牙色の眠りについているかのように。少しドロドロとしていますので愛憎劇が苦手な方はご注意を。2015/12/06
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