内容説明
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山岳写真家であると同時に科学者、詩人、登山家でもあった田淵行男。山を愛し、そこに生きる昆虫たちの生命をも深く慈しんだ彼は真のナチュラリストであり、その作品には根強いファンが多い。復刻が待たれていた彼の代表的写真集『山の季節』を、新版の写文集として編み直した。写真を見ながら文章にひたり、また写真を楽しむ……という写文集ならではの魅力が最大限に生かされる一冊。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビブリッサ
9
山岳写真家、高山蝶研究者、詩人、ナチュラリスト。安曇野を拠点に山を愛した方。元の大型の写真集は古本屋でも出会えたことありません(ノД`。) 写真に関して藤四郎の私でも、田淵先生が山を愛していたことが伝わってきます。(ちっちゃい文庫でもo(T◇T o))写真に添えられた文章の中に、自然を仰ぎ見その後に頭を垂れて自然を敬愛する心根の素直さを感じます。“自然保護し愛する私達サイコー”と声高にSNS等で訴えるよりも、氏の理念「自然から読み取り学ぶ知識がもっとも正しい」を個人各々で静かに熟慮する方が今大事かな。2016/05/08
you
3
構図の勉強のために再読。鬱陶しい位に近景に枝を入れる構図は真似してもうまくいかない。初心者でもわかりやすいボリューム感のある構図は、ガイドブックのお手本になっているみたいだ。大判の元本ではピントが甘いと思っていたが、田淵行夫記念館で現物をみるとシャープだった。レンズの精度ではなく印刷技術の差であることが分かった。2016/05/16
OHモリ
3
●いつ買ったか思い出せないけどずっと本棚にあった本。一回読んだのか初読みなのかも不明。 ●表紙は五竜みたいですが、〇奥穂高岳・・・パッとしない、いうなれば写真写りの悪い山〇半端と言われる季節自体の備えた山の良さも見逃すことはできない・・・ ●田渕氏の感じた雰囲気や感情を感じることができず共感できないのが残念ですが、 ●標高やその険しさだけにとらわれないお気に入りの山、花や紅葉の時期を外した季節の山、登山対象にならないような雑木林の四季などに愛着を持っていることが感じられて、自分も少し見方が深くなったかも?2015/03/13
yamakujira
3
写真集を、写文集として文庫版に再編したらしい。写真に添えた詩や文章が、おだやかな筆致で心地よい。登山対象の山としてだけでなく、山のすべてを好きなんだな、という気持ちが伝わってくる。 (★★★★☆)
you
2
元本は古書店では高くて買えない。この本も探したが見つからなかった。が、絶版と思っていたのに普通に本屋に置いてあった。ゆっくりじっくり読もうと思っていたが、次のページの写真が待ちきれず一気に読んでしまった。 2014/05/13